第200話 ここまで見てくれてありがと!ここからまた新章
「あの~愛人とか偽装カップルとかはバカな2人の女子が勝手に言ってるだけで………」
「でもそれを許容してるんだよね?」
「してる時点で説明は必要だよね。」
逃がしてくれない。ママさんも大五朗さんも、いや、久々に言ったわ。大五朗さんって。逃がしてくれよ。頼むから……
「大体のことは香織に聞いたんですから変わりないですよ………」
「変わりあるかないかは私たちが決めるから」
「晃太くんはただ話してくれ。」
「一種の拷問なんすよね………マジで。」
はぁ………っとため息をつき仕方なく話す。極力短く………
「愛人って言ってるのは俺らの元小学生時代の奴で綾崎 彗って人で、一時は俺を誘拐したり学校の放送室をジャックしたりしてかなりの事件を起こしたいわば危険人物っす。でその事件の中で俺は彗のことを完全にフッた、はずだったんですが………あのバカ、彼女じゃなくても愛人なら子供も授かれるし繋がりを持てると勘違い………いや完全にアホなんでそう理解して………それで今の状態に……」
「愛人も解除すればいいじゃない?」
「それが出来れば苦労しないですよ……」
出来ないから現状維持をしてるんだよ……
「で、次にその偽装カップルっていう発言をした奴ですが、一学年下の幸山 雫って奴です。なんか放送室をジャックした時に彗にオトリにされた女の子で初めは普通に接してきたんですけど………なんか脅しをうけて…それで1回うちに持って帰ったんです。」
「お持ち帰り!?」
「やっぱり殴ろうか………」
「大丈夫ですから!大丈夫……」
「大丈夫。顔を50発くらい叩くだけだから」
「ニコっ、じゃないっすよ!ちゃんと聞いてください!雫は、雫は脅しで家に強制に来たんです!だから俺は何もしてないですし!何もされて………」
胸を揉まされた記憶が甦り固まる。
「何?もしかして何かあった?」
「いやいやな、ないっすよ!ただ胸を揉まされただけで……あ、」
「胸を」
「揉んだ?」
「ちょっと待ってください!ちょっと待ってください!ただの事故で姉の胸を揉んで吸わされたことを言ったら………」
「姉の胸を」
「揉んで吸わされた?」
「あ………」
ヤバい鬼が見える………鬼が見えるって……
「終わりかな」
「終わり?」
「大五朗さん。」
「え、ちょっと………」
「立とうか。ボディーブローにキックに色んな技かけて殺すから。」
「待ってください!待ってください!ホントに待ってください!助けてください!」
「ちょっと待ってね。ママ、パパ。」
今にもボコボコに殺す勢いの大五朗さんをストップしたのは
「香織?」
「どうしたんだ?今から殺すけど何故止める?お前、お前以外の胸を吸ったんだぞ?」
「吸ったのはまぁ後で後悔させるくらいするけどさ。」
何されるの?俺………
「今予定見てたらいいのが見つかったよ。」
「いいのが」
「見つかった?」
「何の話だよ?」
疑問の3人を前にある紙を見せた。
「林間学校………?」
「そう林間学校で全て解決してやろう!」
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