第201話 林間学校全面激突大作戦
「林間学校?」
「そう。何か森の中でパーティーするんでしょ?」
「お前は林間学校を根本から間違えてるから」
林間学校と言えばテントで寝たりとかカレー作ったりとか山の中で自立力をつけるめんどくさ……いや大切な行事である。
「その林間学校で全ての問題を解決させようじゃないか!じゃないか!」
「こだまみたいなんいらないし………林間学校でどう解決するんだよ?」
「今年は、アリスちゃんのおかげでだいぶ林間学校が変わったんだよ!」
「変わった?」
「そう!テントはなくなって一班一班コテージで過ごすことになって」
「流石お嬢様………」
規模がおかしい。
「それとここ大事!班は一年二年三年の合同で決めることになってるんだよ!ちなみにアリスちゃんカップルと私たち晃太くんと私は班になるの決めてるんだ!その班に問題児をいれていけばいいんだよ!」
「問題児?」
「一年から幸山 雫
二年から私に晃太くんに進藤、綾崎 彗
三年からアリスちゃんに忍先輩に愛梨ちゃん、そして多分いや確実に来るであろう晃太くんのお姉さんで計9人。定員は10名までだから大丈夫。ここで色々拗れた問題たちを一つ一つ解決していくの!」
「拗れた問題って………」
「例をあげるなら愛梨ちゃんと進藤の呼び方距離感問題とか、忍先輩、アリスちゃんのその後のクラスでの様子とか。晃太くんはたくさんだよ?愛人問題に雫の偽装カップル問題、それにひっかかるお姉さんの問題。あと私の赤ちゃん問題。」
「それ最後はまた違うくない?」
「ともかく!その問題を一気に解決できるのはこの林間学校のみなんだよ!」
「………マジか?」
「何がマジか?」
「いや、そのメンツを一コテージに集めるんだろ?」
「その通り!」
「カオスでヤバいコテージにならないか?」
「個性爆発してるよね!」
「悪い意味でな。」
個性という枠にいれてもいいのか?よく分からん。
「とりあえずそこで全てに決着をつけよう。」
「決着…………」
「綾崎彗には愛人拒否を、幸山雫にはウソを破らせて、晃太くんのお姉さんには私が恋人って言う。これがベストな解決策。」
「そんな上手いことできるの………」
「出来る出来ないじゃなくてやるしかないの。やらないと私達に輝かしい夏休みは待ってないの。ハワイは待ってないの。」
「ちょっと待て。ハワイ?ハワイって言った?」
「夏休みは長いの。宿題終わらせてニューヨーク、グアム、韓国色々行くんだから。」
「ちょっと待て!よりおかしくなってるぞ?」
「とりあえず林間学校で全部にケリつけなきゃいけないぞぉ!ガンバるぞ~!えいえいおー!」
手を伸ばす彼女………いや………ケリ突けられるか?よりごちゃごちゃになるんじゃないか………
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