第468話 プリクラの最大人数ってよくよく考えたらわからない

「プリクラってアリス撮ったことあるの?」


「あるよ~。忍と一緒に。」


「あ、プリクラ初めてじゃないんだね?じゃあプリクラ初は晃太先輩くらい………」


「待てや。プリクラ撮ったことあるわ。」


「あ、ダメだよ?男子は1人で撮れないんだよ?」


「1人じゃねーよ。香織と撮ったんだよ。」


「あら。そうなんだ。何だ。バカにする準備万端だったのに。」

「くやしい………」


「お前ら一応言って年下だよな?先輩にむける態度じゃねーよ。」


「それくらい接しやすい先輩ってことよ?晃太が。」

「晃太………いい意味でバカだし………」


「呼び捨てか。遂に晃太か。でバカか。いい加減キレても良いかもね。」


「そう言ってキレないでしょ?」


「大丈夫………」


「もう…………何か………キレる気も失せるわ。」


何かこの雫 乃蒼の年下組には相手の気力を奪わせる力でもあんのか?

ドレイン能力みたいな。嫌な能力だわ。


「全員でプリクラ撮るよね?」


「ちょっと待って。全員で撮るの?」


「当たり前でしょ?全員で撮らないと撮れなかった人ハブみたいで嫌じゃん?」


「どんだけ多い団体だよ。9人って。撮れんのか?」


学級写真みたいにならない?

あまりにも多いと…………いや、普通かな?

普通なのか?普通なのか?普通に9人とかでも撮るのか?2人でしか撮ったことないから分かんない………


「何モードにします?美顔モード?」


「の前に金入れないと。」


「あ。」


「うっかり………」


「皆500円ある?」


「ない」

「ないな」

「ないね」

「カードですね」

「ない」

「ない………」

「500円玉はあるけど。入らないよね?」

「ない~」


全員がこっちを見る。


「やめろ。怖い。怖いから。怖いからやめろや。あるよ。500円。100円5枚であるから。出すから見んな。」


8人16個の目がこっちを向く恐怖ったらない。


「あざーす。パイセン。」

「あざー…………」


「お前ら段々馴れ馴れしさがヤバくなってきたな?」


「じゃあ入れたところで皆入りましょ!」


「入れんの?」


「皆細いから………」


「細さの問題ではなく密度の問題だろ。」


ぎゅうぎゅうかと思いきや………いや、ぎゅうぎゅうだわ。


「てか何でオレ真ん中?」


「役得でしょ?隣に彼女と愛人、上に姉がいるんだよ?」


「何が役得………」


「あ、準備してポーズくるよ~?」


「え、何?何のポーズ?」


「クマのポーズ!」


カシャ


「指ハート!」


カシャ


「ウサギ!」


カシャ


「ガオー!」


カシャ


「お花ポーズ!」


カシャ


「自由に!」


カシャ



いきなり言われたポーズにいきなり反応して疲れたが何とか撮り終えた。

てかこの落書きの文字のはーれむ。ってやつ止めてもらえますか?見る人間違えたら問題にありそうなんで。きねん、とかでいいやん。



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