第469話 3本勝負で先に2連チャンでとったらテレビ的にはおもんないけどガチ感出て逆に良くない?
「プリクラいいね!」
「このメンツで撮れることはないだろうからね」
「愛人様!私これ盛れてますよね?可愛いですよね?てか愛人様もお目目がクリクリでお可愛いこと、です。」
「私これ何処かにつける!」
「え?何処つけるんすか?」
「忍パイセンとの………プリクラも………あるよ…………」
「スマホじゃなくて何かないかな?」
「あ、じゃあ財布とかは?財布のキーホルダーにしてつけるとか?」
「いいね。それにします!帰ったらすぐつくろ。」
「いや、3本勝負の結果次第では家に帰る前につくれるかもっすよ?」
「え?」
「晃太くん。いよいよ始まるね!どっち応援って聞かないでも分かるか!たった1人の味方なんだから応援してあげてね?」
「いや………お前オレの彼女ならオレに引っ付いてきてくれない?」
「共依存は危ないからね。」
「誰も共依存の話してないだろうが。」
オレは依存してねーよ。
「雫ちゃん達、プリクラありがと。久々にプリクラ撮って気持ちも若返った感じ。後プリクラ先に撮ったことで後々どうなっても大丈夫だって覚悟出来てるから。」
母さんはプリクラを腰のポケットに入れヤツに向き合う。
「じゃあ、さっそく3本勝負といきますか。」
「3本勝負………って言っても何する気?」
「対等なモノで勝負したいね。」
「ここなら色々ありますからね!」
「何のすぽーつ?…………」
「あ、ゲームという手もありますね!」
「ゲームか…………ゲーセンで勝負ってことでしょ?あんまり2人とも上手くないし…」
「だから勝負になるんじゃないですか?どっこいどっこいだから。」
「ダーツとかビリヤードとか私はルール理解してますが愛人様など知らない方が多いのでそういったモノもナシにしたほうがいいかと。」
「おい。何で知らないで固めるんだよ?」
「え、知ってるのですか?」
「え、いや………知らないけど………」
「晃太くん!晃太くん!」
「何だよ?」
「私は分かるよ。ダーツもビリヤードも!」
「何なん?何?オレに対する対抗心?」
なら知らなくてすみませんね。
「ゲーセンの勝負しか出てこないわね……」
「定番でボーリングとか!」
「ボーリングは私が結構上手いけど心音大丈夫?」
「上手いってはじめて聞いたけど?」
「能ある鷹は爪を隠すんだよ?」
「あってる?使い方?」
「じゃあ一番目はボーリングで二番目はゲーセンで」
「三番目は何にします?」
「いや、決めなくていいよ。私が2本で勝つから。」
「凄い気合いね?私も本気でいくからね?本気でいくから結果がどうあれ恨みっこナシだからね?ね?心音。」
かくして 結婚 をかけた大事な大一番がこのほのぼのした場所ではじまったのであった。
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