第470話 戦場に裸で行ったら蜂の巣にされるのは目に見えてる。

「あ~惜しい!後1本じゃん?」

「初めてにしては上手くない?」

「すぽーつ得意……?」

「私はスポーツはそこそこできますよっ!と。」

「うぉ!アリス倒した!」

「スペアですね。」

「スペアは凄いの?」

「一回で全部倒すのの次に凄い。」

「え~、それは私頑張ったね!」

「よっし。じゃあアリスの練習も終わったし私たちも1ゲームくらいしようか!」

「いいね!」

「何かかける…………?」

「賭けはよくないんじゃない?」

「まぁ軽いモノなら良いじゃん?法には引っ掛からないよ。」

「じゃあどうしよう?あ、じゃあこのデカデカマウンテン盛り盛りパフェの代金を払うってのはどう?」

「あ~いいね!丁度甘いモノ欲しかったし。」

「パフェたべたい………」

「いいですね!負けませんよ!」

「皆本気でやるから!よし。じゃあボーリング大会すたー………」


「ちょっと待っていただいても良いですかね?」


「何?どうしたの?晃太くん?」


「どうしたじゃなくて。お前らさ何普通に遊んでんの?」


「え?」


「いや、皆全員がえ?って顔されてもオレは言うからな?何で普通に遊んでるの?」


「だってここは遊ぶ場所じゃんか?」


「晃太はばか?………」


「バカとかじゃなくてなぁ………お前ら何のためにここに来たか分かってる?」


「結婚するかしないかを決めるため!」


「分かってるんかい………なら何で尚更こんなのんびりとボウリングしてんだよ?」


「だってさぁ」

「あれ見てくださいよ。愛人様。」

「アレ見て」

「あの2人見て………」

「近づきたいと思う?」

「私は………近づきにくいかな?と思いますね………」


ほのぼのとしたボウリング場の中で1ヵ所戦争でも起きてんのか?くらい暗く何故か薄暗く怖い場所がそこにはあった。そしてそこには………心音と母さんがいた。


「……………」


「近づける?」


「近づけるかどうかの前に自分の親族としてすごく恥ずかしいわ………悪目立ちにも程があるだろ…………」


客の目が 何あれ? どうした?どうした? どういう2人? 何が起きるの?

と興味 関心 恐怖で見つめられていた。


「だから私たちは邪魔にならないようにかつ見れる場所で皆集まって見てるんだよ。2人の様子を。あ、もし晃太くんが気になるならもっと近づいて見てきてもいい………」


「あ、理由が分かりました。オレもボウリングしましょうかね。負けないように頑張るぞ~!」


戦場に銃も弾も防具も何にもナシで行けば死ぬから今はここで眺めているのが正解だな、と思った。

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