第442話 林間学校これにて終わり。帰り道はガールズトークが盛り上がる。

「てか~林間学校チョー楽しかったんですけど!」

「分かる………」

「それもこれもアリス先輩のおかげですね~!ありがたい!ありがてぇ!」

「あり…………」

「そこまで崇めないでよぉ?私はただ皆で楽しい思い出が出来たらいいなぁと思って用意しただけだから」

「てかアリス先輩って言うのも何だか距離感じるんで呼び方チェンジしてもいいっすか?」

「え、別にどんな呼び方でもウェルカムだよ!」

「え~と。じゃあ~アリっピで!」

「アリっピ?」

「ダメかな?」

「いやいや!嬉しい!そんな呼ばれ方されたことないし!」

「アリっピ………よろ…………」

「よろしくね!」

「また私たちの法律へ立ち向かう時はよろしくね!」

「よろ…………」

「任せて!出来る限りさせるから飛ばした人に!」

「てかさー話変わるけど一番最初に結婚するのが一番最短のカップルとは思わなかったよね~。」

「犬猿の仲………」

「そうそう。犬猿の仲の2人がまさかこの林間学校で結婚まで辿り着くなんてロマンあるけど、悔しいよね?私たちはカップル止まりだからね?」

「カップル止まり………でもいい………けど………出来るなら………もう一歩……先に………」

「行きたかったよね~!」

「雫と乃愛はまだカップルになれてセックスまで出来ていいじゃん?私なんて愛人様との距離キープしたまんまだよ?」

「まいど~ん!」

「しかも。このクソ女に先にセックスされるし………」

「ゴムなし中だしを忘れずに。ね?」

「腹立つ!私も酒使って………あ、でも最後の最後にいい思いは出来たか。酒に酔った愛人様からのアツイキスを何度も………お~、これだけでも気持ち晴れやかかもしれない!」

「晃太くんの操り方が分かったから良かったよね?」

「私も改めて優くんの良さに気づけた林間学校だったな~。」

「あ、そういや唯一別れかけたっすもんね?愛梨さん。」

「けどその後の逆転満塁サヨナラホームランは心に残ったね。いや~。いい気分だよ!」

「しかも中だししてるんすよね?いいな~。赤ちゃん出来たら心音さんと一緒じゃないっすか?」

「待って。私赤ちゃん出来てないよ?」

「またまた~」

「いや、出来てないと思う………」

「思う、でしょ?絶対出来てますよ!いや~美女と美男から産まれる子供は可愛いでしょうね!いや~名前決めてるんすか?」

「な、名前?」

「心音と和虎だから音に虎でおどらくんとか!キラキラネームかな?あ、それとも…」



「うるせぇ~~~~~!」



車に響き渡る 晃太 の声。


「どしたん?先輩?」

「更年期……………?」


「更年期じゃねーよ!お前らうるせぇよ!今から行くとこ分かる?」


「社家。」


「で用事は?」


「私の中だしセックスについてと!」


「オレの結婚について。」


「だろ?だから……………何回も言うけど………お前らいらねーんだよ!無駄なんだよ!邪魔なんだよ!」


「まぁまぁ、」

「役に立つから。」

「愛人様のところにいけるんですね!」

「どーんと………こい…………」


「絶対邪魔だよ!だとガールズトークがグータン○ーボーか!OLか!」


どう考えても今から結婚の報告に行く雰囲気ではない。


「だから絶対いらないってこんなに………」


「数撃ちゃ当たるでしょ?」


「何回か失敗する前提なのが怖いんだけど。」

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