第341話 カップルの形は色んな形で色んな色。十人十色。
「ではでは続きまして晃太、香織様、綾崎様のトリオですね。」
「トリオって」
「漫才師みたいだよ?」
「いいじゃん?お前らの存在が漫才みたいなモンだよ。」
「晃太くん?」「愛人様?」
「へ?」
「「言ったら駄目なことくらい分かりますよね?」」
「お前らのそのボーダーラインがまだ分からんわ!」
こいつらの方がより過激なこと言ってませんか?
「ではでは合わせてドン!第1問!
初恋はいつ?」
「ちょっと待って。黒井さん。」
「和虎でいいって?」
「そこじゃなくて俺はどう書けばいいの?」
「初恋、つまり好きになった日のこと考えて書いてくださいね!よろしく!」
「よろしく、じゃなくて…………」
横を見るともうペンを置いて待っている。
「え~、書くの…………」
「当たり前だろ?答えが出ないと始まらないから!」
「別に始めなくてもいいんだけど………」
「あ、もうすぐタイムが終わる。」
「あ~、はいはい!書きますよ!はい!」
「書きましたね?では一斉にドン!」
「17歳」
「晃太くんと会った時点で」
「愛人様と会った時点で」
「お~、2人の女子が似たような解答!そして晃太に至っては今年?今?17って今じゃん?ちなみに誰?もちろん?」
「やめましょ…………何にもならないですって………」
「もちろん?」
駄目だ。言わないと終わらないロボになってる。
「17。香織にです。」
「はい!素晴らしい!大正解!クリアです!」
「1問でクリアだって凄いですね。少し憎たらしいですが。」
「今の録音したから家宝にするね!」
「もう勝手にしてくれ。」
「続きましてアリス様と忍様カップルです!」
「頑張ります!」
「最善を尽くします。」
「ではではクイズドン!第1問
2回目のデートの場所はどこ?さぁこれは難しい………あれ?お二人ともすぐに解答して………では答えオープン。」
「忍の部屋。」
「私の部屋。」
「2回目で部屋デート?」
「何?心音?そんなビックリすること?」
「いや、ビックリするでしょ…………そんな早く部屋に行き着くなんて………」
「俺らの時は1回目からにしような。俺んちこいよ?」
「あ、う、うん………じゃなくて!」
「はい。言質とった~。」
「う、う~!」
「とりあえずお二人の答えはぴったり!つまり正解!クリアです!」
「やったー!やったね?忍!」
「そうですね。アリス。」
「ちょっと………アンタら………」
「はい?晃太くんのお姉さん?」
「ちょっと………聞きたいんだけど………」
「はい?」
「部屋デートって何するの?」
「え?同じ部屋でゲームしたり漫画読んだりアニメ見たり夜ふかししたり色々な初体験をしました!」
「あ、そうか………お嬢様だもんね………そうなるか………」
「どうしました?」
「いや………なんでもな」
「黒井との夜ふかし楽しんでくださいね?」
「え?」
「いや、俺のは夜ふかしではすまないかもな?オールナイトかもしれないわ。」
「オールナイト………何する気?」
「え?セック」
「変態!」
あの姉が変態と言っている。
いやいや、アンタがやってきたことあげたらそれこそ変態だからな?
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