第452話 車はデカケりゃデカイほどいい。
紫のワンボックスカーに乗り込む9人。
なんでうちの家庭そんなデカイ車いらないだろ!てか紫って悪い意味で目立つけど?
とこのデカ車を買う時に晃太は言った。
その時の親の返答は
デカイほうが何かあった時に便利でしょ?デカイは正義!そして紫は奇抜でいいじゃん!
との答えで根本のデカイことへの理由が出されてないしそして奇抜だから言ってるんだと言うことに気づいてないのか?とその時は思ってた。
「やっぱりデカイ車だと安心よね。何かあった時に便利だわ。」
「だからって女軍全員連れてくる必要はなかったんじゃないの?」
「役得じゃない。晃太、紅一点ならぬハーレム状態だよ?味わっておきな?」
「母親の言うセリフじゃねーし。まず。あとハーレムにはならないし。ちゃんと全員に相手いるから。まぁ、微妙なヤツもいるけど。」
「微妙なヤツとは私のことですか!愛人様!もう愛人は認められたんですから公式の愛人となったんですよ?」
「公式の愛人ってなんだよ?あと非公式の愛人もなんだよ?」
意味分からん。
「すみません。晃太くんのお母さん。気を遣わせてしまって。」
「何言ってるんですか!あの大グループ百合愛グループのお嬢様が来たんですからおもてなしはしっかりさせていただきますよ!あ、焼き肉で良かったですか?もしかして寿司とかでもいいですけど?」
「いえいえ!焼き肉で大丈夫ですし、お母さんその………敬語は止めていただいて結構ですよ?何か他の子との区別みたいでちょっと嫌なんで………」
「あ、そうですか。そうよね。1人だけ敬語ってのもおかしいしね?これから家族共々仲良くしていく関係なんだからそんなことで区別しちゃダメよね!分かった!アリスちゃん!」
「お母さん!あ、間違えました。晃太くんのおか」
「いや、お母さんでいいよ。遠くみたらお母さんだから。」
「そう………ですよね!お母さんですよね。お母さん!」
うわ、めちゃめちゃな勢いでうちの母とアリス先輩が近づいてる。心の距離が。
「焼き肉!焼き肉!焼き肉!焼き肉!」
「ふぅ~………ふぅ~………ふぅ~……ふぅ~………」
「うるさいな…………」
「あ、入る?コールアンドレスポンスしよ?焼き~って言ったら肉~!っていくよ!せーの!焼き~」
「言わないっ」
「肉~!」
「お~愛梨さんやりますね!」
「いい………肉~………だった………」
「そんな褒めても何も出ないよ!」
楽しそうだな。バカだとも思うけど。
バカだと思うしめちゃめちゃうるせーな、とも思うけど。
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