第423話 己の限界を知りたいかと言われたら疲れるから知りたくないと答える。

「いいじゃん?皆パートナーと仲良く話してるんだから。」

「そうですよ。愛人様。普通に自由にしましょ?」

「あっそ。」

「で晃太くんはピザ?」

「食べたいからな。でお前はケーキでお前はハンバーグか?しかもハンバーグは俺にホンモノを見せるために持ってきたのか?そのためだけに。」


だとしたら性悪にも程がある。


「違うよ。ハンバーグだけじゃないよ。あとこれ。よいしょ。」

「これは?」

「よく百貨店とかにある1口チョコ。」

「いや、分かるけど何で?何で急にチョコ?」

「実はね」

「あ、分かった。」

「分かってないよ。」

「お前ともうかれこれ1ヶ月はほぼほぼ離れずいるんだぞ?大体分かるわ。」

「ほう。じゃあ何でチョコを選んだか聞こうかな?」

「お前、この中に酒入りのチョコが混じってるだろ?」

「う~ん。残念!正解は酒入りのチョコが1/3の確率で当たるチョコセットでした!」

「当たってるしまず食わないから。」

「まぁまぁ。ちょっと話を聞いてみてよ。」

「聞く意味あるか?」

「晃太くんはさ、お酒に弱いじゃん。」

「弱いな。」

「でも激弱かと言えば違うじゃん。」

「いや、激弱だと思うけど。」

「だからね。」

「無視か。」

「だからね。検証。何処までなら晃太くんは耐えれるのか検証しようと思って。」

「へー、あっそ。」

「他人事!他人事じゃないよ?自分がやるんだよ?」

「別にしたくないから。」

「私が知りたいから。」

「もうお前の勝手じゃん。」

「それにあそこでお姉さまと黒井がお酒飲んでるじゃん?」

「え?あ、マジだ。飲むなよ。」

「飲むのはNGだけど匂いは何処までなら大丈夫なのかとかしっかりとしたデータをとらないと。」

「いらないだろ。そのデータ。」

「いるよ!欲しいモンデータ!」

「欲しい?」

「だってあまりに吸い込み過ぎたらオラオラ系になるけどもしかしたらやんちゃ系じゃなくてポワポワ系。」

「なんだそれ。」

「ワンちゃんみたいにじゃれてくるとかそんな瞬間になる時がくるかもしれない!それは何処かそれはどの瞬間か、そのデータが分かればその晃太くんにすぐ会える!」

「お前人をおもちゃみたいな扱いすんなよ?」


誰が会いたい時に会えるだ。凄い良心的なセフレか。いや、この例えはちょっと違うか。

う~ん。………いや例えなくてもいいやん。別に。


「だからデータのためスタートしますよ!

チキチキ晃太くんの限界を知ろう!限界ギリギリチキンレース!」

「……………」

「いぇーい!」

「……………」

「ピザに酒思いっきり垂らすよ?」

「それは食材にも俺にも悪いってこと理解しろよ?バカ。」

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