第204話 カウント2.5

なんとかギリギリで、なんとかギリギリ……で?逃げ切れた晃太……?うん………歯切れ悪くもなるよね?だって結構なことしたもん。揉んだし吸ったし。簡潔に言えば。

めっちゃ満足そうだけど………まぁ……いいか………


「セックス、3回目のセックスが近かったのにぃ。」


そう聞こえた気がしたが多分空耳だろう。

空耳アワーだ。懐かしいね。


「2人ともご飯よ~?」


ママさんが呼ぶ声が聞こえる、だから階段をおり食卓へ………

うん?

うん。ハンバーグはいいよ。チーズハンバーグでマジで旨そうだから。うん。旨そうだから。いいけどね?あとシチュー?めちゃくちゃ豪勢なご飯のおかずだけどさ……


「赤飯」


「赤飯?」


「赤飯…」


「赤飯!」


不穏 疑問 我慢 快活 4人全て印象が違う。


「あのおばさん……」


「ママさんで。ママでいいよ!」


「いや、うちの母は1人、あのバカだけなんで。」


「母は1人でしょ?ママはまだいないじゃない?」


「いっきゅうさんじゃないんすからトンチ聞かされても。」


「とりあえずママに何か用?」


強情な………流石香織の母親。

香織を産み出した親。


「何で赤飯なんすか?」


「え、じゃあ逆に何で赤飯じゃダメなんですか?」


「いや、赤飯は大事なことがあったとき…」


「3回目」


「はい?」


「3回目のセックスしたんでしょ?さっき」


「はい?」


「したんだろ?晃太くん?」


大五郎さんまで………


「いや、してないですけど……」


「いや、ドタドタと音が激しかったからしてたんでしょ?」


「いや、してないんすよ………」


「晃太くん。正直に言いな。じゃないと殴るよ?」


「全部暴力で解決するの止めてくれません?してませんから!」


「ホントに?」

「ホントかい?」


疑い深い2人。


「いや、マジでしてないんすよ!な、香織も言え……あ、やっぱ言うな………」


「晃太くんは私のおっぱいを揉んで吸って揉んで吸って揉んで吸って揉んで吸って揉んで吸って揉んで吸って揉んで吸ってを繰り返していたけどセックスはしてないよ。」


「言うな!」


「けどめちゃくちゃ揉んで吸って揉んで吸ってしたから半セックスみたいなモノかな?」


「半セックスか……」

「0.5セックスか……」


考え込む2人の大人………そして


「まぁ!2.5回目のセックス成功でしょ?赤飯赤飯だね!」


「2.5は少し微妙だが仕方がない。まぁ許容範囲としよう。」


「じゃあ!話もついたし!ママのご飯食べよ!晃太くんはご飯にシチューかける派?」


「…………」


もう考えを放棄した晃太は………


「かける派だけど……赤飯には……いいかな……」

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