第357話 多数派が出来れば少数派が出来る。少数派はバカにされる。だから嫌いなんだよ。日本の社会。
「はい!では皆さんの暴露話、秘密の話、インパクトのある話、出揃いましたね!」
司会に戻ってきた黒井。
忍先輩とのディベートは?と聞くと夜また勝負しようかな、と、ってもう充分ディベートしたよ?何でディベートするの?もう言葉尽きるでしょ?尽きないの?言葉ってスゲー。
「皆様大変素晴らしい暴露でした!これを主観で決めるのはもったいない!かと言って多数決もめんどくさい………ということで、こちら!」
黒井の後ろには
「ルーレットです!まだ名前がかかれていません。ですので名前を書いて1人代表者を決めてダーツで当たった人にポイントをさしあげましょう!あ、晃太」
「え、暴露した意味は?」
「え?」
「いや、え?じゃなくて。暴露した意味。」
「暴露した意味は皆により多く知って」
「いや、恥かいただけじゃね?ルーレットにしたらこの時間何だったんだ感凄くない?」
秘密暴露して汗だくになったヤツ、キスされたヤツ、ちょっと得したヤツ、恥かいたヤツ、ディベートしたヤツラ、いらない問題が出たヤツ、いっぱいいるなか最終的決定がルーレット。
「多数決のほうがよくね?」
「多数決はめんどくさいし………」
「ただ人数数えるだけだろ!何がめんどくさい?」
「いや、多数派が勝つ日本ってよくないなって。」
「誰も深いこと考えろなんて言ってないし。そんな話してない。」
「まぁまぁ、落ち着いて。」
「落ち着いてるけど納得いかないんだよ。なぁ、香織もそう思………」
香織に同意を求めようとしたが姿が見えない見えない見えない見えない見えない、見えた。
ルーレットに名前を書いとる。
「おい。香織。」
「あ、晃太くん!私ここに書くよ!晃太くんは何処に書く?」
「納得いくの?」
「え?」
「運で納得いくの?」
「多数決よりはいいかな、って。」
「どんだけ多数決嫌なんだよ!」
何?多数決に何かされた?あ、そうかそうか自分が少数派の異常者だから多数決嫌いなんだ。なるほど~。なるほど~?なるほどか?
「とにかく晃太くんも名前書いて!何色がいい?私は黄色で書く!」
「黄色で書いたら見えないだろ………黒でいいから貸せ………」
もう考えることをやめた。考えるだけ無駄だと感じたから。考えるな。感じろ。その感じた結果。何にも頭に残らない。何じゃこれ。
「全員書けましたね!ではダーツの投げる方を決めたいんですが私この人がいいって人がいるんです!それは性的好奇心を持って俺とセックスしたい様子の心音………」
「ち、ち、ち、違う!そんなつもりで聞いて………」
「はまた後で聞くとして………君です!いや、貴方です!」
黒井が指指した先には………
「貴方です。進藤 優様。」
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