第173話 最悪の頼み
「とりあえずあんまり長く入りたくないんだけど」
「ダイジョウブ。ハナシトスルコトシタラデルカラ」
「あの………そのカタカナ表記の言葉やめてもらってもいいかな?」
ロボットなのか、怖いしまずさっきからずっと同じペースだから嫌なんだけど?
「仕方ない。じゃあやめてあげる。」
「やめてあげるじゃないし。」
「じゃあ質問に答えて?」
「質問?」
スゥーっと息を吸う。
「こーちゃん!」
「ナニ?」
「女の裸見た?」
「ドストレートな質問来たな………」
「見たの?見たの?見たの?見たの?見たの?見たのかな?」
「圧が強い、強い。」
「で見たの?」
「え~、あぁ……見てない。」
ウソをついた。
「ウソだね。」
ですぐバレた。
「いやいや、見てないから。」
「見てないならそんな目泳がないから。」
「泳いでた?」
「泳ぎまくってるよ?」
「マジかぁ………」
嘘つけないんだな、俺。
「でも見てないしそんな記憶ないから…」
「……………じゃあ。嘘をついててもいいよ。」
「だから嘘じゃないし。」
「うるさい。」
「うるさいって………」
「ともかく私の言うことを聞いてくれる?聞いてくれるね。オッケ。」
「何にも言ってないけど。」
「じゃあお願いするね?」
「耳聞こえてないの?マジで。」
暴走機関車は止まらない。話はそのまま続ける。
「おっぱいを揉んで。」
「は?」
「あと吸って。」
「は?」
「はい。どうぞ。」
胸を張る彼女。
「いやいや………」
「あ、洗ったほうがいい?洗うべき?」
「洗うとか洗わないとかよりもさぁ……」
「準備できたらお願いね。」
「いや、何でそんなことしなきゃいけないの?」
「え?」
「え?」
「え?」
「えっ?」
俺変なこと言った?
「私はこーちゃんが好きなの。」
「あ、そりゃありがとうございま」
「性的に全人類、全男性の中で好きなの。タイプなの。付き合いたいしつきあいたいの!」
「いやそれはありがとうでは無理なんだわ……」
「とりあえず私は傷ついたからホントに好きな人に騙されたのはホントに嫌だから。」
「嫌だからって…………」
「だからおっぱい揉んで吸ってくれる?いやして。してくれないとダメ。」
「……………あ、あそこに今話題のマツ○トさんが!」
「どこ?」
今だ!鍵を開けろ!逃げろ!あと少し、少しで開けられ…………
「うっ。痛い!」
髪を引っ張られる晃太。そのまま膝から崩れる。
「まずいないし私そんなにお笑い興味なかった。」
「いや~………今年のM1とかどうなるかとか話そうよ…………」
「聞いてあげてもいいけど。まず
おっぱいを揉んで吸ってくれる?くれる?くれるよね?今逃げようとしたから10秒っていうタイムつけてもいいからね?」
地獄だ。
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