第334話 説明するにはムズすぎる。説明するにはハズすぎる。

姉が出てきて早何日?いや、一週間くらいしか経ってないのかな…………実に濃厚な1日1日であった。愛人は常に引っ付き新たな彼女仮が出来たり謎の女が出てきたりそしてブラコン姉と本物の彼女がいて…………頭が混乱しそうになる中ずっと歩いていた。

だが。


「こーちゃん。いや、晃太。誰と付き合ってるの?」


遂に核心につく言葉に辿り着くとは思わなかった。更に、


「………………いねぇな…………」


いつも馬鹿というくらい引っ付いてる香織がこんな時に限っていない。これはホントに意味が分からない。てか晃太の神はいない説をより深く立証することとなった。


「……………え~っと…………」


言うべきか?言わないべきか?

周りには言いたそうな言いたげな口から爆弾魔がたくさんいる。だから言うなら、言われるくらいなら……自分のことは自分で話すべき、そう心で誓った。そして。



「う、うん!ゲホ、ゲホ!え~っと、言うよ?俺の彼女は……………沢 香織。あの香織だよ。姉さん。」


しっかり真っ直ぐ見て言った。


「ホントに?」


「今嘘つけるほど俺は器用じゃないから」


「…………………ふぅ~ん……………香織か…………ふぅ~ん…………どうやって付き合ったの?」


「そこは…………色々あって…………」


「色々ってなに?お姉ちゃんに言えないことがあるの?」


「一言で説明するのが難しいんだよ………出来るなら香織に聞いて……」


誕生日プレゼントは俺でーす!って言ったらそのまま襲われて今の現状って改めて考えたら意味が分からないし説明したくない。

説明詳しくなら香織がするだろう…………



「あっ!良いこと考えました!」


「キャ!いきなりでかい声やめて………ビビる…………」


「あ、ごめん。ごめん。」


「頭撫でんな!」


「何?恥ずかしい?」


「恥ずかしいとかじゃないけど………」


「じゃあいいじゃん?」


「う~にゃあ~!!」


ドSの攻略が分からない心音。まだまだ上手く扱えない。


「てかまだ聞いてないことあるし!あの愛人愛人言ってくるヤツは?」


「あれは…………う~ん………付録と考えるにはデカイかな?」


「デカイね。」


「だよね…………まぁでも一応彼女ではない。ってことは言っとく。」


「あ、そうな」


「晃太くんに心音!そんな話は置いといて!今から皆のとこ行くよ!」


「皆のとこって………」


「アナウンスかけるから大丈夫!」


「で何をするんですか?」


「まぁ、ついてからのお楽しみって感じ?」


チャラい………チャラいよ………





「皆様、心音が見つかりましたので、話したいこともありますので一度一階リビングへお越しください。」

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