第446話 後世に残せ。俺の恥部。
自分達がオレらに用意したはずの麦茶。もう残り少なくなってる。親が大量摂取してるからな………
「え~と。どこから片付けたらいい?」
「ゆっくりでいいよ!晃太ママ!」
「ありがと。香織ちゃん。とりあえず晃太と香織ちゃんの中だしセックスは理解したから」
「理解してほしくないんだよ。あとお金の面は大丈夫とか軽々しく言うなよ?」
「軽々しく言ってないぞ。しっかりと積み立て貯金のように年々こんなことがあることを想定して貯蓄してきたんだ。」
「そこがおかしいんだよ。何で息子が高校生の段階で赤ちゃん作ることが想定内なんだよ?」
「今どきの子は早いからね。」
「遅いんだよ。婚期今どき逆で遅いんだよ!」
「とりあえず晃太の件は置いておいて」
「待て!オレの件もしっかり噛み砕け!」
「噛み砕けてるからそこは。煎餅のように噛み砕いてるから。」
「オレに関して雑なんだよ。」
「じゃあ私の愛人の件も認めてくれるのですか?お母様!」
「え~、愛人だっけ?今どきの子はセフレもつくるとか言うし愛人くらいいいんじゃないかな?」
「若いうちは遊ぶべきだからな。」
「やった~!愛人認定された~!」
「適当に返事するな!俺が困るんだよ!」
「大丈夫。セフレとの間に赤ちゃんが出来てもお金は」
「倫理的に道徳的に悪いんだよ!バカ!」
今どきセフレは大丈夫って今どきでも今どきの高校生はセフレなんてよっぽどのチャラ男でない限りつくらないから!
「晃太の件はこれくらいだっけ?香織ちゃんとの中だしセックスに成功。赤ちゃん出来る可能性大。あと彗さんだっけ?彗さんと愛人関係にあってそこにも赤ちゃんが出来るかもしれないと。よし。晃太に関しては世代を残せそうよね。」
「社の名前を繋いでくれそうで良かった。」
「ふざけんな!世代は繋げるかもしれないけど俺のところの家系図だけめちゃくちゃなことになるぞ?」
「あ、そっか!私とたくさん子孫繁栄するからだもんね~?」
「違うわ!このバカ!この彗が認められたらここの世代の人相当ヤラかしてるな、って後世に残るだろうが!」
「大丈夫。こんな言葉がある。後世に残せ。それぞれの個性。」
「個性、の一言ではどうにもならないレベルのやらかしなんだよ!」
だがもう1度言ったらうちの親は止めない。止まらない。だから社家の家系図に俺の名前が残る時、それは後世に恥を残すのと同じだと今から後世の孫達に伝えよう。
あと女子というもの、女というものは怖いんだぞ、ということをしっかりと伝えていこう。絶対に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます