第396話 BLは好きだけどシモに走り過ぎてるのはちょっとまだ手が届かない。

「ソフトはこれ!今流れてる宮本と倉持ってアニメ!」


「どんなアニメなんですか?」


「主人公の宮本はBL好きの腐男子でその先輩の倉持って人は宮本が好きでいつも横にいたいって思いを打ち明けられずにいる…そんなムズムズを体感してほしい!作品です。」


「お前、楽しそうだな。」


目がキラキラしてる。


「宮本と倉持なら漫画持ってる。私。」


「お~!彗センパイは知ってましたか!アニメももちろん………」


「知ってる。てか今何話?」


「今は8話ですね。」


「ラストくるじゃん。キュンキュンが。」


「そうなんですよ!そこを皆さんに見てほしくて、あ、来ました!」


指指すテレビの中では2人の男子が………


「キス、してる…………」


「そうですよ!デコキスしてるんです!これがきっかけで宮本くんは倉持センパイを意識しちゃうんですけど………どうですか!このシーン!この身長差!萌えるでしょ!」


「萌える………のか?」


「萌えるよ!」


「確かに未知の世界ではありますがちょっと心にキュンキュンくるモノがありますね。」


「お?意外とアリスセンパイいける口ではないですか?いいですね!次いきましょう!」


楽しそうな雫が次出してきたのは目の見えないピアノ男子とその執事によるBL Quartet という作品だった。何処と無くヨーロッパ風の感じが見える作品で確かにさっきよりキスなどの回数は多いもののどちらかというと感動系だったため確かにスッと見れた。まぁ短編アニメということもあるかもしれないが。

アリスセンパイをチラッと見ると泣いている。アリスセンパイ、また変なモノにはまるのではないかと心配になる。


「良かったでしょ?次は~これ!」


スクロールして押す雫、すると。

開始一秒で裸の男が出てきた。


「ちょっとまてい。」


「何?ここは千鳥じゃないよ?」


「誰が相席食堂だ。お前これなんだ?」


「BL」


「は、わかってる。だけど何で開始一秒で裸の男が出てくるんだよ?」


「チッチッチッ。分かってないな。ここからだよ!」


「ここからどうにもならないだろ。」


「まぁまぁ、見て見て。」


スマホを押しスタートすると。


裸の男は異世界転生をしたようだ。今流行りの、そして……………その転生先が男と男が交わるそんなことが通常になった世界で。


「おい。題名見せろ。」


「あ、スマホ~」


「異世界転生した俺が男が交わる世界でハーレムを作って王になる話。」


「略してオレマグね!」


「知らないけども………これがハード?」


「普通にセックスとかバンバン出るし。」


「……………ちなみに超ハードはどんなのだったんだよ?」


「あ、これの続編。色々なパロディとかヤバいシーンとかありすぎて18禁になったんだけどね?」


「じゃあ実質これが超ハードじゃねーか!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る