第395話 BLといってもソフト系はレジで買えるけどハード系になるとレジで通しづらくなる

もう一旦鬼虎先輩のことは忘れることにした。忘れられないけど今出来るのは現実逃避、そして進藤への謝罪それのみだった。

もう一度鬼虎先輩のコテージに行けばまた記憶を失くしまた暴れる可能性大、なので今はみんなで4階から下りて下へと下がる………


「ありゃりゃ。大人数でどしたの?」

「どしたの………?」


1階に下りるとそこにはダラダラとした格好でテレビを見る雫とポテチを箸で食べる乃蒼の姿があった。


「お前ら………暇そうだな………」


「暇だよ?」

「ひーまー………」


テレビにはアニメが映っていた。


「これBLじゃね?」


「お、よく分かったね!私のオススメのBLアニメ 宮本と倉持だよ!」


「お前………BLもいけるんだ………」


「私バイだからね。どっちもいけるし。今は乃蒼ちゃん一筋だけど!」

「てへへ………」


てへへじゃねーよ。


「晃太くんはBLダメな感じ?」


「ダメではないけどライトなヤツしか見ないかな。ハードはちょっと………」


「そうだ!良いこと考えた!アリスちゃん!忍先輩!」


「はい?どうしたんですか?」

「呼びましたか?」


奥の間から2人の姿が。食器の片付けとかしてたのかな?


「みんなテレビの前にあつまれ~!」


「何?」

「何ですか?」

「何すんの?」


皆が疑問の声をあげる中フフフっと笑い声をあげる雫。そして手には。


「今からBL試写会しよ!」


「BL試写会?何じゃそりゃ」


「もちろんBLのアニメを皆で見るの!あ、最初に聞くけどBL無理って人!あ、アリスちゃん。」


「あの………まずBLとは何ですか?」


「あ~!そこからね!うんうん!まぁ見てたら分かるよ!ちなみにボーイズラブの略ね?」


「あ、は、はい」


「ちょっと待て。」


「なんだい晃太くん。」


「お前………BLのアニメなんて何処に持ってきてんだよ?」


「チッチッチッ。晃太くんは古い人間だね。今はこのスマホ1つでテレビと連動して見れるんだよ?分かる?あんだーすたーん?」


「知ってるけど…………お前の思うBLがそこにはあるの」


「ある。」


「言いきったな………」


「あるし。しかもソフトからミディアム、ハード、超ハードまで見れるよ?」


「ミディアムはおかしいな。あと超ハードは誰が見たいんだよ。」


「はい!」

「はい………」


「お前らバカップルに付き合いきれるかよ……」


「私はちょっと興味あるな……」


「アリス先輩?」


「BLか………何か晃太くんで想像するのにいいアイデアが浮かぶかも知れないな。」


「邪なアニメで邪な考えを働くな。」


「BL好きなんですよね。私。知らないヤツならメモらないと。」


「もういいわ。もう勝手にしろ。」


アリス班第1回BL試写会スタート。


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