第163話 じわりじわりと出す異常性

「コンビニ!目的地はコンビニ!中にはたくさん!商品色々!漫画にドリンク、お菓子たくさんあるよ~!」


「何その歌?」


「コンビニの歌。即興で考えて歌ってみた。」


「あっそ。」


「何点?審査員こーくん何点ですか?」


「え…………あ~………65くらい?」


「うわ、旧M1くらいのキツさじゃん。酷す。」


「いや、そんなショック受けなくても……じゃあ80点で………」


「今のM1なら最低すぎる点数だよ……」


「何で全部M1で例えるの?じゃあ………95で。」


「うわ~い!高得点だぁ~!いぇーい!」


「……………」


どうゆうテンションなんだろうか………まぁいいけどさ………そんなこと言ってると


「あ、コンビニついた。」


「こーくんは何円か持ってる?」


「一応………」


「じゃあゴチになりまーす。」


「まだ奢るとは言ってないけど?」


「またまたそんなこと言わなくても奢ってくれるでしょ?」


嗜虐的な笑みを見せる彼女……はぁ………


「わかったよ。何が欲しいんだよ………」


「よしっ!じゃあジュース買って?」


「ジュース?何の?」


「何でもいいよ!」


「何なの……その適当な………」


じゃあもうレモンサイダーで。


「で後は何を………」


「アイス!アイス!チョコの棒のヤツ!」


「あっそ………後は?もういいか?」


「あ、このクジ2回引きたい!」


「あ?」


指差す先にはクジ、700円くらいのクジがあり今は可愛いサン○オのキャラのクジがそこにはあった。


「なんで2回?」


「こーくんと同じモノが欲しいから!」


「引くのは構わないけどそんな簡単に出るわけ………」


「店員さん!あのクジ2回で!」


あ、もう話すら聞いてもない。あ、もう別にいいけど………


「あ、J賞のキーホルダーですね。2枚とも。」


「当たるんかい。」


ですぐさま当てた雫はすぐに同じキャラのキーホルダーを取り、


「お揃い!これ、何処かバレないとこにつけといて?でもあんまりバレなさ過ぎるのも嫌だから………」


「めんどくせぇな。ともかく先にこのジュースとアイス買ってくるからな?」


バレないでバレなさ過ぎる場所とは?

トンチかな?




「あ、おつかれ~」


「何も疲れてないし。まず何で外に出たの?」


「え?ケータイにさっきのキーホルダーつけよーと思って。ほら!」


さっきのキーホルダーがスマホがそこにはついていた。


「あっそ………じゃあジュース飲みな。」


「え、」


「え?」


「え、」


「え?何のえ、だよ。飲みたいんだろ?」


「飲みたい。けど先にこーくんに飲んで欲しいから」


「何で?」


「なぜだろ~」


「喉そんな渇いてそうに見えた?」


「いや?ツッコミばっかりしてたから喉渇いてるかな?って。」


「そう思うならツッコミさせないで欲しいけど。」


「とりあえず飲んで?」


「わ、わかったよ……飲むか……」


口をつけ一口飲んだ瞬間………


「痛っ!」


横から奪い取りジュースをがぶ飲みする雫。

ごくごくごくごくごくごくごくごく。

あの……それ一応サイダーなんだけど………

ぷは。あと一口二口残したところで雫はにこりと笑い………


「間接キス………しちゃったね。」


「待てよ。こんな強制的な間接キスあるか?」


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