第384話 ゴーストタウンと大音量の騒音現地
「それにしても……スゲェな。アリス先輩のおじぃさんの財力。この辺にあるコテージ全部そうなんだろ?マジでスゲェな………」
コテージだけじゃない。よく見ると自動販売機にコンビニ?店員はロボがやっているみたいだが何だか未来の都市にきたみたいで……
「ここに住ませてもらうのもアリかもね?」
「何を?」
「え?何をって私の結婚後ここに住ませてもらうのもアリかな~って」
「図々しすぎるだろ………」
「あ、ダメだ。」
「何だよ?」
「ここコテージなんだからアリスも中々来ないから2人ぼっちだ。あ、でもいいか。私たちがいや、私がたくさん産んで村を繁栄させていけば………」
「ビッグダディみたいなことしないしまず村は出来ねーよ!全部同じ血が入ってんだよ!」
「あ、なら私の血も混ぜれば一石二鳥ではありませんか!愛人様!」
「どこが一石二鳥?一も二もないけど?」
何てふざけた会話をしている間怪訝な顔をしている百舌鳥先輩。
「あの………百舌鳥先輩?どうかしたんですか?」
「静かすぎない?」
「え?」
「今2つコテージを通ってきたけど全然声が聞こえてこなかったよ?」
「え、あ………」
確かに静かすぎるかもしれない。もう少し騒がしい。いや、もう少し賑やかでもいいのに人がいるのかいないのか分からないくらい静かだ。
「俺たちの基準で考えるからじゃないですか?だから別にこれが普通………」
「電気もついてないのに?」
「…………まぁ昼ですし。電気は消してるのかもしれないですよ?」
「……………」
納得いかないような百舌鳥先輩。
確かに晃太も不思議には思ってしまった。
コテージに来て2日目。今が遊んで一番楽しい時………のはずなのにゴーストタウンのように静まりかえってる………
確かに何が変だ。嫌な予感もする。
「あ、……………ここの道を右に行ったら………」
「つくんだね?鬼虎くんのところに。」
進藤は先頭で一応リーダーとしているが足取りがかなり重そうだ。
そりゃそうだろうな。今から自分の恋敵と相対することになるのだ………
ジャカジャカジャカ…………
うん?
「どうしたの?晃太くん?」
「何か………聞こえない?てか……うるさくない?」
「へ?」
前に歩みを進めば進めるほどその音はでかくなり…………
「何?何?何?」
コテージが見えた頃には大音量の音楽がコテージ、いや、周りの木々達を揺らしていた。
「何だ?これ?」
「うるさっ」
「うるさいですね。」
「どんな音量で聞いてるの?」
「…………耳が………」
全員耳へのダメージがだいぶきている。
何だよ?さっきのゴーストタウンから一気にバカが集まる酒飲み場みたいな場所に来た…そんな感じだ。
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