第391話 ヤッた感想はしっかり詳しく聞くと生々しくて耐えられない。
「こ~こね?大丈夫か?」
「ひゃっ!」
黒井の言葉に真っ赤になる心音。
「な、言った通りっしょ?」
「預言者じゃん。スゴッ。」
何だろう。2人の言葉が何処と無くギャルっぽくてここにギャルいたっけ?ってなる。
「く、黒井に………香織………にこうちゃん?どうしてここに?」
「自分たちの用が終わったから俺たちの様子見に来たんだって!」
「お邪魔しまーす。」
「ホントにお邪魔でごめん………うちのバカが。」
「いや、こうちゃんは悪くないよ……こっちもうちのバカが………」
「心音?バカバカ言ってもいいのか?てかまだ黒井って呼ぶのか?」
「だって呼びやすいから………」
「アソコまでしたのに。」
ブフッ!
見事なまでに口からお茶を吐き出した姉。
初めて見た。現実でそのシーンに出会うことあるんだ。
「黒井!」
「和虎って呼ばないと言うよ?」
「和虎和虎和虎和虎和虎!」
「よく出来ました。良くできたからしっかり話すね?」
「話が違う!!」
姉が振り回されている。前までは快感だったが今では自分を見ているようで自分を投影してしまって笑えない。笑ってられない。
「俺たちね?」
「あ~!ちょっと待って!和虎!」
「何?心音?」
「そんな逐一説明しなくていいじゃん?それに弟もいるし。」
「弟がいるからこそ喋らないと!姉の進化を。」
「あ、俺別に興味ないです。」
「ほら晃太も興味あるって。」
「耳の中岩石詰まってんのか。興味ないです。って言ったよな?」
「私は興味あるよ!」
「3対1で聞きたいの勝ちだな。」
「2対2で同率なんですけども。」
「じゃあ仕方ない。話そう。俺たちが今まで何をしてたかを!」
「話さないで…………」
「心音。一回言えばスッキリするんだよ?さっきヤッたみたいに。」
「スッキリしないし!後ヤッたとか言わないで!」
「ヤッたものはヤッたんだからいいじゃん?」
「え、ヤッたんですか!」
「そうそう。ヤッたの!」
「流れるように話に入るな………」
「まぁ、ゴムつきなんだけどね?」
「ゴム有りですか?じゃあ私たちの方が上ですね?」
「大人なのに情けないね~。オレらは。」
「いや、ゴムつけるほうが大人なんですが………」
「でヤッた感想は?」
「あ~、俺は何回も経験してるから対して変わりはしないけどまぁ一つ言えることは」
「言えることは?」
「セックス中の心音マジ可愛い。」
「和虎………」
「どういう風に可愛いんですか?」
「まず抱きついてくるし痛いって言いながらもずっと俺の名前呼んで好き?って聞いたら好き。大好き。愛してる。ってヤリながら言ってくれるし。」
「へ~!後は後は?」
「ちょっと……もうやめ………」
姉の言葉も届かず2人の談義は止まることを知らなかった。
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