第517話 蛙化って流行ったの?てか耳からスイカが出るって無理じゃね?耳でスイカ栽培しないといけないじゃん。

「役所ってデカイよね~」

「てか夜の役所って初めて来た。」

「あ、私も~。」

「薄暗い………」

「やってんのかな?」


「お前らはうるさいな。静かに出来ない訳?」


ダラダラとずっと喋る女子軍団。


「な~に~?入りたいんすか?センパイ?」

「一言足りとも言ってないけど。虚言止めようか。」

「入りたいなら………いれてあげても……まぁ…………やぶさかではない…………」

「入りたいって言ってないって言ってるよな?耳ついてる?後やぶさかではない、じゃないし。何その軽い上から目線?」


「まぁ、仕方ないって。女子はかたまって結束を高めるもんだから。あれと同じだよ。女子トイレ行くのに友達連れて一緒にいくあれと一緒。何だっけ?蛙化現象だっけ?」

「蛙化は全く違いますよ。百舌鳥先輩。説明出来ないですけど全然違いますよ。」


「蛙化現象とは好きな人のちょっとした行動、変な言葉を使ったり猫背だったりとかほんのちょっとの些細な事に引っ掛かって相手のことを好きじゃなくなっちゃう現象のことですよ!愛人様!」

「あ、ありがとう。詳しく説明どうも。」

「かなり前に流行りましたよね?」

「流行りなのか?あれは?」

「あ、ちなみに私は愛人様が選挙会場で裸踊りしてもマラソンの中継で裸で登場しても冷めることのない冷めない愛を持ってますから!」

「あ、そんなこと俺するようになったら人生放棄してるからもう関わるのやめてくれよ?あとお前の中の蛙化現状全部裸に俺なってるんだけどそんな全裸にしたい?全裸にしないでもらえる?」


「私も裸踊りしても………」

「その話題から離れてくれない?まずさ。俺が言ってた初めの言葉からだいぶ離れてんだわ。」

「何だっけ?」

「うるさいから黙れって全員にむけて言ったはずなんだけど?」

「女子はうるさいから仕方ない。」

「お前今全世界の女子を敵にしたぞ。」

「うるさいってそういうことじゃないよ?」

「そういうこと以外に何があるわけ?うるさいは褒め言葉にならないだろ?」

「女子はお喋りが止まらないんだよ。女子はね?お喋りが止まらなくてそしていつまでも会話が出来るスタミナを持ってるの。凄いでしょ?そりゃあ赤ちゃん産めますわな。」

「いや、赤ちゃんはどうかは知らないけど。」

「よく耳からスイカが出るくらい痛いって言うけど、耳からスイカなんて出ないし鼓膜破れるし。もっと何かいい例え無いのかな?例えば目玉からイワシが出てくるみたいな?」

「会話が無茶苦茶だし、何?目玉からイワシ?何で目玉で何でイワシか分かんないけどとりあえず静かにしない?ちょっとくらい?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る