第350話 ディープキスイングと隠されていた秘密
ディープキス。
意味としてはディープなキス。つまりフレンチキス、普通の唇と唇がチュッと触れあうだけのキスと違い大人のキス。例えば舌を入れたりだとか唾液の交換をしたりだとかかなり興奮状態じゃないと出来ないのがディープキスというもの…………
だから今目の前で繰り広げられている渾身のディープキスは見逃してはいけない………
イヤ、見逃してはいけないのか?
「ほご!わふへれ!」
初体験のディープキスに少し涙目の心音が何かを必死に伝えてる。
わふへれ…………わふへれ………わふへれ………
た、す、け、t…………
「心音さんも幸せと言っているようなので次の方にいきますか!」
いや、絶対違うだろ!っと晃太は言いたかった、だが周りの圧、このままディープキスさせておけ。という圧力が強く…………言えなかった…………ホントにごめんなさい。心音姉さん………
「じゃあ次は…………愛梨!愛梨いこうか!」
「りょ~かい!」
何事もないように何事もそこでは行われていないように百舌鳥先輩は真ん中に立つ。
「ではでは愛梨の知っていること、スタート!」
「マスコミ部で数々のマスコミをゲットして1組教師の家庭を凍らせたことがある。」
「私も聞いたことあるけど晃太くんと香織の後は私たち生徒会にターゲットを絞っていた、って聞いたよ。」
「私もマスコミ部の実態を調べようと探りを入れていたのですが………ホントに実態が掴めずホントに実際は生徒会よりも闇が深い部なのだ、と知りました。」
「私たちも一年間だけど先生に言われたもん。マスコミ部にだけは気をつけろよ?って。」
「言われた……………」
皆口々に言うのはマスコミ部、百舌鳥先輩1人が所属のマスコミ部の話だけ。てかどんだけ闇が深くて危険な部だとされてんだよ、マスコミ部……………
「う~ん。マスコミ部私の部活の話ばっかりだね?しかも全部ホントのことだし。もっと内面のこと話してほし」
「え、愛梨言ってもいいの?あのこと。」
「あのこと?あ~、はいはい。アレね?いいよ。火をつけちゃお。」
火をつける?
「ではではいきますね。実はマスコミ部は半年前まで2人だったんだよ。しかも男子が1人。」
「え?」
進藤が久々に声をあげる。
「名前は鬼虎 楓(きとら かえで)3年の愛梨と同じクラスの男の子。元々その人と一緒に活動してたけど半年前つまり進藤と付き合った時に楓さんはやめた。これ、どういう意味か、バカじゃなきゃわかるよね?」
また進藤の汗が出てくる。
「そう。鬼虎 楓さんは元々愛梨のことが好きで進藤と付き合ったことに怒りを表してオレと付き合ってくれ、と愛梨に言ったけど愛梨は進藤をとった。そんな過去があったんだよ?」
ふと見ると進藤だけ砂漠に水もなくただ呆然としている人間に見えた。
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