第2話 男女の仲は………

気がつくとそこはベットの上だった。


「あ~、痛い………」


喉が痛い、腰が痛い、頭が痛い………そこらじゅうが痛い。


「何が起き………うぇ?」


晃太は下を見ると何も履いていなかった。上も着ている感じがしない。というか着ていない。上下全部何もない。つまり全裸………


「ちょっと待て………」


一旦整理しようとした時に横にいる彼女がむくりと動いた。


「あ、やっとお目覚め?」


「お目覚めって………お前何をして……っておまっ!お前!裸!はだ……」


「裸だよ?何を今更?」


「今更じゃねーよ!何か着ろ!とりあえず上だけでも………」


「別にいいじゃん?もうヤったんだし。」


「ん?」


今彼女からとんでもない言葉がとんだ気がしたが………


「や、や、ヤった?な、な、何を?」


「え?だから………私とぉ晃太くんがぁ~」


「が?」


ニコリと笑いながら


「セックスしたって話!」


超特大爆弾を投げる香織。


「え、え、え、え?」


「記憶無いの?私は鮮明にあるよ?晃太くんがもうダメ……もう無理……もう壊れる……って連呼している姿が今も脳裏にちらつくよ?」


「ちらつかせんな!うんなモン!てかやめろ!そんなこと言うの!」


末代までの恥になる。


「まぁ、中だしセックスだし何時間もしたから赤ちゃんも出来るかも……」


「ちょっと待て。」


「はい?」


「な、な、中だし?」


「うん。だってゴムとか用意してないから。用意周到じゃないんだぁ。私。」


ニコニコしながらこいつは何を言っているのだろうか………中だし?赤ちゃん?


「ヤバイだろ!」


「ヤバイかな?」


「ヤバイだろ!絶対に!」


「ヤバくないでしょ?別に。大丈夫大丈夫。」


「大丈夫じゃねーから言ってるんだけどぉ?」


中だしセックスをしかも何時間も?今何時だ?今の時刻は16時………晃太が来たのが12時頃だから…………………あ、もう考えるのを止めよう。病んじゃう。


「はい!これで私たちは晴れて恋人になれた訳ですが」


「待て待て待て待て!いつ恋人になったんだよ!」


「え、セックスしたから恋人でしょ?」


「ステップの上がり方がおかしいんだよ!順番に上がれてないんだよ!」


「え?じゃあアレ?私はいわゆるセフレ?セフレですか?」


「親友ですけども!」


「え~、せっかくお母さんにライムで送ったのに。」


「ライム?ライムで何を送ったんだよ?」


「晃太くんとセックスしました!って」


「バカか!何を送ってんだ!」


「返事も来てるよ?

え、まだヤってなかったの?

だって」


「……………」


香織のお母さん……………質問に疑問を持って欲しかったしまずどういう目線で見てたんですか?俺らのことを。

と肩を落とす晃太なのだった。


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