第146話 折れても破れても倒れても壊れても汚れても譲れないモノ
明日
…明日
……明日
………明日っ!
もう言いたいことは分かる。
その後の話だろ?彗との誘拐の後の話だろ?
その後ホテルの管理者さんに謝りました。
管理者さんは40歳くらいの少し細めの男性でいいです、いいです。もういいですから。
と優しい言葉をかけてくれたが……完全に顔は恐怖で滲んでいた。訳を聞くと、香織は晃太と彗を探すのに必死で管理室にいた管理者さんの首ねっこ掴んでほぼ脅しのような感覚でやっていたという……
なんかもうホントすいません……
うちの周りのバカどもが。
という訳で修理費とかそんなのもう要求しないからさっさと出ていけ、口悪く言うならそう言われてラブホテルをあとにした。
まぁ出禁でしょうね。まぁ、いいですけどね。出禁でも変わりませんから。マジで。逆に助かるまであるから。
ということで話終わり。……………終わりだよ!終わり!他に何があんだよ!他に何が…
……
香織………調教……躾………
……………あ~!!!頭が痛い!体も痛い!
あ~嫌だ!思い出したくない!頼むから聞かなくていいから!
ということで明日!
明日になりました。
色々ぐちゃぐちゃの1日が終わった。
進藤、百舌鳥、綾崎、香織、晃太、全てにダメージがかかった1日が終わった。
「あ~疲れた……」
「クラスについただけなのに何で疲れたの?あ~!昨日の2人の躾……」
「あ~!!やめて!頭が痛い!思い出したくないから!」
「声がでかいよ~?そんなに楽しかった?」
「……あ~!もうやめてくれ………」
悪夢としても思い出したくないから。マジで。
というか………
「彗のやつ、静かだな……」
「綾崎さんでしょ?」
「あ、綾崎さん……だね……」
怖いから。怖いから。
だけど何か変な感じだな……
昨日あんな事あったのに……マジで動かないし。もう諦めたのか………まぁ、助かったのかな。なら良かっ
「晃太さん。」
た………とはならねーのかよ。
「な、何ですか?あ、綾崎さん……」
震えていたその足は大地にしっかりとつき目はまっすぐにこちらを見ている。
「昨日は良くも私のことをフッて頂き感謝しますよ。」
「お前……あんまデカイ声で言うな!」
クラスメイトが見てくるから。
「1日通して寝ないで徹夜して考えて結論が出ました。」
「け、結論?」
「ゴホン。私、綾崎 彗はこの社 晃太さんのセフレ、セックスフレンド及び愛人という立場を確立するため日々精進する次第です。ですので彼女は諦めてただ妊娠することだけをメインテーマに頑張ります。」
「は?」
何で晃太の周りは頑固ばっかりなんだよ……無駄な頑固ばっかり……
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