第54話 プリクラって800円のイメージあったけど500円なんだね?知らなかった。

「ありがとうございます………こんな私に付き合ってもらって……」


「付き合う!…………ってあ、あ、あ~あ、うん。全然大丈夫……大丈夫………」



絶対にアリスさん付き合うの意味合い間違えただろ。



「バットを買ったのなんて久しぶりです。触ったのもいつぶりか………」


「どう?」


「へ?」


「いい感じ?」


「いい感じ………なんでしょうか……よく分かりません。」


少し困り顔で笑顔になる忍先輩。


「ではこれで私は………」


「だーめん!」


「………ラーメン?」


アリスの奇声に首を傾げる忍先輩。


「私行きたい場所………てか行ってみたい場所があるんだけど!行ってくれない?」


「あ、は、は、はい………分かりました…」





「また無理矢理過ぎないか?どうせお前の差し金だろ?」


「ヒドーい!言い方!差し金だって!ヤクザじゃないんだから?」


「でもお前だろ?」


「うふふ…」


「うふふじゃなくて。」


「大丈夫!次は普通のことだから!」




フロアを2つ下り5階にたどりつきついた先は………。


「なんですか?これは?」


「ゲームせんたーと言う場所らしいわ。」


「あ、アリスさんは来たことは?」


「ない。忍は?」


「ないです。ここで一体何を?」


「え~………」


「何を見てるんですか?」


「あ、あ、あ、な、何でもないよ!そこの場所まで移動しよう!」


そそくさと歩いていく二人を見つめる香織と晃太。


「今絶対見てたのお前のライムだろ。」


「そんなことないでしょ?」


「絶対お前のライムだって。何て送ったんだよ?」


「さぁ?さ、ついていくよ!見失わないように!」


「お、おい。」


別に言ってもいいだろ………





「ここだね。」


「これは………一体なんですか?」


「え~と………これは!ぷ、ぷ、ぷ?」


「アリスさん?」


「だ、大丈夫!これは!ぷりくらって機械だよ!」


「ぷりくら?何をする機械なんですか?」


「え~と写真を撮る?みたいな?」


「え、こんなデカイ筐体して写真撮るだけしか能力無いんですか?しかも500円………ぼったくりでは?」


「え~………え~と………」



「忍先輩ある意味核心的なこと言ってるよな。500円でプリクラで写真撮るとかバカだもん。」


「これだから男は………。ま、さっ!これからが私たちサポート係の役目だよ!いくよ!」


「いくって何処に……って……おい!」



「ア~プリクラアルよ~私撮りたいナーダーリン!(裏声)」


「何をしてんだ?香……」


「ビリビリバットの餌食になりたくないなら裏声で話して。」


「は?」


「5.4.3.2.1……」


「ア!プリクラだ!イイネ!入ろ!(裏声)」


何?何のために裏声でやる必要があるん?

てか何をいまからするんだよ?



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