第462話 奇人変人と呼ばれるなら最後までヤバさを貫き通せ
「ふぅ…………」
9人はとりあえず車のある場所に行き荷物をおろして席についた。
あ~、痛い。痛いわぁ。人目のないところが落ち着くのもある。だってさっきはヤバいモノを見る目だったから、行く人行く人が。
よくアニメとかドラマである、
「ママ~アレなに~?」
「しっ。見ちゃダメよ。」
って感じのアレ。アレな感じだったからやっぱり居心地超悪かったし。
プラスアルファ荷物激重だったからもう早くその場から去りたかったんだよね。
重い荷物持ちながら修羅場の中にいるのは身体精神共に疲弊するので。手をぶらぶらさせながら回復をはかる。
で席だが少し変わった。誰と誰が変わったかというと、アリス先輩と姉、心音がチェンジした。
理由は明白。
「母さん、話の続きだけど………」
「ちょっと待って。大丈夫?皆?」
「大丈夫って何がですか~?」
「今から多分かなり喋ることになるけど」
「あ~、時間は大丈夫ですよ!たっぷりどうぞ!」
「重大なことですから。」
「暇なら………スマホポチる………」
「う~ん。違うんだよね。皆が待っててくれるのは分かるんだよね。短い付き合いの子もいるけどそういう話好きそうな子ばかりだしまず優しい子が多いからね。」
優しいんじゃないんだよ。変わり者なんだよ。変わり者。変人。奇人の集まりなんだよ。
「私が気にしてるのは暑さのこと。」
「暑さ?」
「暑さ?」
「暑さですか?」
「ほっと………」
「アイドリングストップって出来ないじゃん?だからエンジンかけれないし。ずっともしエンジンかけてたら注意喰らうと思うんだよ。だからエンジンかけないで暑い中で話さないといけないけど大丈夫?」
「何でそういうとこだけ細かいの?」
「ルールだからよ。」
「アンタルール守ってなかっただろ!ルール守ってる人間ならセックスして恋人になるの許さないし中だしも許さないだろ!」
「それとこれとは話が別だし。」
「何でそんな中途半端なとこは守るかね?」
「交通ルールは厳しいよ?」
「そんなこと言ってねー!」
もう頭無茶苦茶な人間だって理解してるからそういう細かいところは守る正常さを出さないでくれ。
「暑い中で待つのはいいですけど頭回らなくなりますよ?」
「暑さで………殺られる………」
「てか!そうだ!アリスちゃんいるんだ!お嬢様にそんな不快な思いはダメだよね!」
「私は別に………」
「いやいや!健康面で何かあったら大変ですから!どうするか………」
「あ、そうだ!皆!」
母は案を出したようだ。
「ちょっと冒険してみない?」
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