第463話 スマホで道案内してもらうよりカーナビの方が精度高そう
ちなみに言うと。ちなみに言うと。うちの車にはカーナビがある。今の時代スマホがあればルート検索してくれるいい時代になったがスマホのルート機能って時々バグる時ありませんか?
明らかにこっちにいった方が早いのに別の距離の長い道を提示してきたり、まず現在地が全然違うところだったり。まぁ、スマホのおじぃちゃん化が始まってるからかもしれないがスマホの検索エンジンよりもカーナビに絶対の信用をうちの両親は持っている。だから何をするにも何処に行くにもカーナビ、まぁ知ってるところ以外は使うのだが。
「よし。大冒険だ!」
今は何故か使わず何処か分からないところにいる。
「お、あんなとこにボーリング場が!」
「ゲーセンもあるじゃん?」
「ホテル!ホテルはありませんか?」
「ダメだね。この辺りはビジネスが多そう。ここは使えないかも。」
「でも1本向こう行ったらあるかもよ?裏道っぽいし。」
「お母さま。あっちの裏道に行ってもらってもいいですか?」
「オッケー!レッツゴー!」
「れっつごー……………」
「ちょっと待てい!」
「何?車は急には止まれないから動くよ?」
「車はいいわ。アンタら何してんの?」
「え?冒険。」
「乃愛とのデート場所探し。」
「私も…………同じく…………」
「優くんをさらって行けるようなラフなラブホテル探し」
「愛人様を酔わせて行かせられるラブホテルっぽくないラブホテル探しです!」
「晃太くんと行ける、真正面から行けるラブホテル探し!」
「皆のお手伝いかな?」
「いや、半分が良からぬこと考えてるしもしもこれが冒険ならだいぶ、いやかなり小さくてしょうもない冒険だぞ?」
母さんが 冒険しよう! って言った時は何だ?と思ったけどカーナビ無しで何処まで知らない地まで行けるかを試してるだけなんだよな………しかも目的が段々逸れてデート場所探し、ラブホテル探しという冒険とは言いにくいモノに変わってるし。しかも。
「母さん、大前提のこと忘れてるから。」
「え?何?」
「何?じゃないよ!てかマジで何?なの?だったらヤバいよ?姉さんとの会話、結婚の話決着ついてないでしょ?」
「あ~。」
「あ~、じゃないし!元々そのために車に乗り込んだのにここ何処?ここ何?なんで公園の近くにいるの?」
「公園………?お、公園!公園!公園ね!狙い通り!」
「は?」
「公園の近くなら遊びに来ている家族の方もいるし文句を言われる心配もないよね!よしっ!ここで話にオチをつけよう!心音!」
絶対無理矢理思い付いたな………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます