第402話 燃え上がる愛の炎は烈火のように
ちょっと前のこと。
香織にケータイ、スマホの待ち受け見られた。
それだけならまぁいいか、と思うかも知れない。が、その写真は2年前、つまり親友時代だった頃の関係でいた時の写真であって、つまりその~あの~なんだ。あの~その~……
いい弁解が浮かばない!
「……………」
香織もピクリとも動かないし、もうこのまま窓から飛び降りようか。有刺鉄線くらいなら今なら耐えれる気がする。うん。耐えれる。よし。いける。行こう!
「晃太」
窓に向かう瞬間香織が絶妙なタイミングで話だした。
「この写真の意味は?」
「意味?意味?意味はないよ!ただただ友人としてね。ただただ待ち受けにしてただけですから………」
「何で敬語なの?」
「いや、それは………」
「晃太。正直になればいいよ。」
「正直?何が?」
「この頃から見てたんでしょ?」
「見てた、って何を………」
「私のこと 女 として。」
「いやいやいやいやいやいや!それはないよ!」
「もう付き合ってるしいいじゃん。嘘無しでいこ。女として見てたでしょ?」
「見てない………」
「じゃあこの写真は何?」
「…………あ、コレ!コラ画像だよ!」
「これ見て抜いてたの?」
「抜いてねーよ!」
「もういい。もういい。もういいよ。全部もういいよ。」
「何?何?何?」
「ヤろ?」
「は?」
「もうヤろ?ヤッてしまおう。」
「ちょっと待て。ちょっと待て。ノートは?やりたいことノートは?」
「もういいよ。やりたいことよりヤりたいことが勝ったから。」
「いや、上手くないし。」
「弁解がないならもうヤる。」
「待て待て!早まるな!」
まだ9時にもなってない。このままじゃマジで12時間吸い取られる。そんなことしたらマジで死ぬ………
「弁解………弁解………弁解………」
「弁解って考えてる時点でもうアウトだよ。」
「いや、その待ち受け。花火がキレイだから待ち受けにしたんだよ。」
「花火だけの写真もあるけど。」
「ぐぬぬ………」
「もうヤるよ?脱ぐよ?」
「待て!待て!ホントのこと話すから!」
「ホント?」
「…………オレがその写真を待ち受けにしてた理由は………
お、お前がキレイだったから………だよ。ほら?待ち受けって誰にでも見られるじゃん?だからオレにはこんなキレイな親友がいるんだよ………っお!」
言い切る前に口を口で塞ぐ香織。
そして舌で絡めつけるようにこね繰り回す。
ヤバい………息が………目が………頭が……
動き続ける蛇のような舌に犯され晃太の記憶はシャットダウン………
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