第276話 仕切りに時間かかると段取りも悪くなるからとりあえず仕切りは重要
「ほら!皆イチャイチャしてるしお姉さんもいないからここがチャンスだよ!」
「お前にとってのチャンスだろ。」
晃太にとってはチャンスとかない。てかチャンスですらない。
「ほら晃太くんも言って」
「彼女のいいところ!」
「愛人のいいところ!」
「彼女のいいところ!」
「「「は?」」」
三重に重なるハーモニー。いや、ハーモニーじゃないな。ただの不協和音ですね。
「アンタらさ?彼女の私香織が言われて当然だと思わないの?」
「愛人にだって権利はあるから。」
「彼女はワタシですぅ~!」
三者三様全員ひかない。そして。
「所詮誰にも認められてない仮の存在どもが。」
「愛人は泥沼になって最終的に美味しいところをいただくポジションなんだからな?」
「彼女仮?イヤイヤ~心音さんに認められてない時点で終わってますから!ワタシ勝ってますから!あーゆーあんだーすたん?」
全員煽ってる。煽ってる。煽ってる。いや、煽るなよ。煽る必要性あった?
「「「晃太」」」
「何で急に呼び捨て?」
「「「気分!」」」
「あっそ…………」
考えても無駄だもんな。コイツらは。
「「「誰か選んで。」」」
「誰かって。」
「香織だよね?」
「彗ですよね?」
「雫だよねー?」
「圧!圧!圧がうざい!うざいから圧が!」
「全員…………」
「へ?」
「全員……………いえばいい………」
「全員?何言って……乃蒼さ」
「時間…………かかる…………時短」
「時短って………」
「ハイハイ~!全員なら私は10個言ってほしいな~!」
「なら私は20個で!」
「私は50個で!」
「オークションみたくあげていくな!つり上げていくな!あと香織!いきなりドンッと大きくすんな!刻め刻め。」
「刻んだよ。100から」
「元の桁が多いんだよ!減らせ、減らせ!」
「じゃあ…………全員………5個で………」
「何で乃蒼さんが仕切りだしてるんですか?」
「れでぃ…………ふぁいと まず……これ」
「これってとんがりのっぽに言われる筋合いないから!」
まず押し出されたのは彗。
はぁ…………
「やったら終わるな?じゃあやる…………」
息を吸い込みそして。
「え~彗のいいところ。
顔がキレイ いい意味で頑固 思い立ったが即行動 胸がデカイ スタイルがいい。
雫のいいところ。
可愛い 天真爛漫 意外と活発 頭が回る 小さい身長
香織のいいところ。
ライムの返信鬼早 美人 足細い 意外と気がきく マイペース
はい。どうですか?」
「胸がデカイって………もっとでかくしますね!愛人様!」
「低身長が好み?もしやロリコン気味?ならロリ巨乳はどう?いいんじゃない?」
「ライムは当たり前だし美人って………全員顔のことあげてるじゃん。……何?三股?」
「お前らが言えっていったから言ったのになんだその態度!腹立つわ!」
「私の………好きな人………
マイペース…………カッコいい………即行動………優しい………頭がいい………」
「いや、乃蒼さんは言わなくていいんですけど?」
何暴露したいの?
てか今晃太が3人に言った言葉一つ一つ入ってるな…………そんなヤツここにいるか?
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