第372話 敵前視察と料理SHOW

「敵前視察?」


女子会、男子会が終わった後黒井が百舌鳥先輩にさっきまでの話、そして敵前視察の話をした。


「そうです。鬼虎 楓のコテージはこちらのコテージから少ししか離れてないんです。なので、敵前視察という名の観察をしにいきましょう。って話がまとまった訳です。男子会の中で。」


「違う。違う。違う。」


「何なん?」


「お前が勝手に決めたんだろ?」


「いやいや、進藤様も納得していましたし?」


「ふざけんな。進藤何にも言ってないだろ!」


「何で晃太が怒ってるんだよ?」


「…………俺もついて行かされるからだろうが!」


怒る晃太に肩をポンっとする香織。


「怒らないで?大丈夫。私も行くから。」


「いや、お前が来ようが来ないが怒りには変わらないんだけど?」


「何で?」


「何で?…………いや、俺関係ないし?」


「親友のピンチは親友が守るべきモノですからね!」


「…………話をまとめてお前が決めてんのが腹立つんだよ………」


「分かった!私も行く!私も1度彼には再会しときたいからね。」


「………乗り気だ…………」


乗り気でいてほしくなかったんですけどね。


「じゃあそうと決まれば、まずはお食事にしましょう。皆さん食べたいモノはありますか?」


「ピザ」

「ハンバーグ」

「カレー」

「寿司」


皆バラバラ……後結構ガッツリ食うんだな…

昼は軽めが俺の中ではあるんだけど………


「バラバラですね………どうしましょうか。私が作ってもいいですが私の料理はもう1度作ってしまいましたし飽きてしまうかもしれないですし………」


「いや、飽きないと思うけど?」


「あら、私の料理に胃袋掴まれちゃったのかしらぁ~?」


「キモいからそのオカマ口調止めろ。今すぐ止めろ。」


ホントに酒が入ってるおっさんみたいな行動しかしないな。黒井は。まぁ………歳みればおっさんなんだけど………シラフでこれなら酒入ったらどうなるんだよ………マジで。


「あ、そうだ!はいはい!はいはい!はいはい!はいはい!はいはい!」


「はい、が多い。うるせぇな。何だよ?雫?」


「いい企画思い付いた!」


「企画?いや、今は昼飯の話してるんだけど?」


「そうだよ?昼飯の話だよ。つまり昼飯の企画だよ!」


「はぁ?」


「今ここには5組のカップルがいます!まぁ、例外でトリオもありますけど。」


「誰のことかしら。ね、愛人様?」


「お前であり俺らのことだよ。」


アホトリオだわ。マジ。


「ここで愛を示すお料理で出きるクイズをしたいと思います!題して

第1回 誰の料理が自分の好きな人の料理でSHOW!」


パチパチパチパチパチパチ………

いや、パチパチじゃねーよ。

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