第373話 ハンバーグって肉の塊ですよね、って言われたらうん。そうですね。としか言えない。

「料理で………恋人を判断しろ……つまりそういう訳だね?」


「ビンゴです!香織先輩!」


「いいじゃん。楽しそう。」

「楽しそう………」

「いい企画だね!」


女子組はワイワイと盛り上がる中、男子組はボーっと見ているだけだった。


まぁ、勝手に決めるのはちょっとめんどくさいけど、まぁ勝手に料理して作ってくれるならそれでいいから。まぁ、待ってればい


「ちょっと待ってくれる?」


「何です?香織先輩?」


「そう言えば昨日に皆女子は作ったんじゃなかった?」


「あ、そう言えば。」


「もしまた料理するなら2回目になるから企画破綻しない?」


しないだろ、っとツッコミを入れる前に雫は悪い案を出す………


「う~ん。あ、じゃあ!男子陣が作ればいいじゃないですか!」


「え?」

「は?」

「ほぅ」

「なるほど。」


「男子陣の料理なら作ったこと食べたことないだろうし企画破綻になりませんよ?」


「なるほど。それならいいかもね。」


「ちょ、ちょ、ちょっと待て!」


「私たちは前に私が作ったから乃蒼が作ろうか?」

「がんばる…………」


「ちょっと待て!話を進めんな!」


「何ですか?ツッコミお兄さん。」


「何だよ?その愛称?」


「ずっとツッコミいれてるのは晃太くんだけっすから。晃太くんは黙ってツッコミじゃなくて香織先輩の中に突っ込めばいいんですよ。」

「その通り!よく言った!さぁ、ツッコミ待ちだよ。私の股は!」


「…………疲れるから止めて。」


病んじゃう………病んじゃう………


「てか話を戻すが男子陣が料理?マトモに料理出来るヤツとか………」

「俺は…………全く………」

「包丁触ったらヤンキーの時の血が目覚めるかもってアリスが触らせてくれない。」

「俺はご覧の通り何でもできまっせ?」


ほら見ろ。ほとんどダメダメじゃないか。


「晃太くんは?」


「俺?俺は………」


「まぁ、出来るけど見た目があんまり良くないよね?前に一回作ってくれたチャーハンがそうだったし。」


「何年前の話をしてるんだよ……中学時代だろ………」


「あの味まだ覚えてるよ?」


コイツがいうとマジくさいから怖い。


「じゃあチャーハンは無しですね。チャーハンだとすぐ理解されちゃうし………」


「おい。企画を進めんな!」


「あ、心音?料理するのは心音な?」

「え、何で?アンタがやれば……てか男子がつくる………」

「俺の料理はすぐわかるでしょ?見栄えから違うし、それよりもお前の料理が食いたい。食ってみたい。だから作って。」

「作って………って………」


「よし。じゃあ、晃太、進藤、忍、乃蒼、心音の5人で料理しましょう!う~ん。お題は何にしましょう?う~ん…………あ、じゃあ分かった!これにしましょう!

お題は ハンバーグで!」


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