第374話 血を入れた料理は魔術師の使う薬とかそんなモンだろう。
ハンバーグ。
肉を丸くして焼いて作る料理。
通称 肉の塊。
「え、マジでハンバーグ作るの?」
「え、何か問題でも?」
「いや………作り方知らな」
「知らないからいいんだよ!企画になるんだよ!愛をはかれるんだよ!」
「………いや、俺が作ったことある料理…あ、例えばカレーとか!カレーなら失敗しな」
「晃太ズキッチンカレーは食べたことあるからすぐ正解して答えにならないよ?」
「え、作ったことあった?」
「小学6年のキャンプの時に!」
「いつの何処の記憶を辿ってんだよ!覚えてるのが怖いわ!」
「晃太くんの作ったモノくれたモノ私にしてくれたことは全て覚えてるし忘れないよ。」
「あ~…………久々にお前のヤンデル部分が見えたわ………」
「ヤンデルんじゃないよ?愛だよ?愛!」
愛で全て作った料理の味覚えられてたら愛って何?ってなるし。
「てかどうやって料理するんだよ?他の人のヤツは見ていいのか?」
「ダメに決まってるじゃん。」
「ならどうしろと?」
「仕切りを作ります。仕切りを5人分作って料理に必要な具材必要じゃない具材を目の前に用意します。」
「いよいよ、企画がYouTuber化してきたな………」
「違うよ。YouTuberはテレビのパクリだからテレビ化してるんだよ?」
「わぁお。燃えそうな発言。」
Xに書かないでね?プチ燃えプチ火災くらい起きそうだから。
「さぁ、仕切りをするから一旦作る5人は出ていってほしいな!あ、その前に!意気込み!意気込みを!どうぞ!」
雫がマイクのように手を出す。その手をマイクに見立て…………順々に話す。
「雫に………美味しい………ハンバーグを………お届け………するぞぉ……お~…」
「あ、え、え~っと………ハンバーグ作ったことないし自炊もほぼ無いですけど………まぁ、頑張ります………」
「何で私がアイツのために………え?愛を込めて?そ、そんなこと出来る訳ないでしょ!ば、バカじゃないの?てかは、ハンバーグくらい余裕だし。アイツのヤツにだけワサビとか入れてやろうかな~なんて……アハハ…」
「え~っと………包丁はこう振るんですよね?え、振らない?あ、こうやってトントンするんですね。皆さん器用ですね?あ、まぁ怪我なく頑張ります。」
「意気込みとかより早く作って早く終わらせてやる。」
「晃太くん!1つ絶対に晃太くんが作った料理だって理解、いや判明出来る方法があるよ!」
「………何か変なことだろうけど何?」
「晃太くんの一部を入れてくれたらいいんだよ!血なり唾なり涙なり何で」
「はいはい!早く出ます早く出ます。その間に準備お願いします。」
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