第414話 違反行為して命を助けた場合、助けた人はヒーローになるのか悪者になるのか。
「晃太くんなら大胆にドンとエロ本は置く訳だし。」
「置いてねーし。まずエロ本じゃない。」
「乳デカイ女の写真集持ってたらそれはエロ本だよ。」
「酷い解釈だな。」
綺麗な心で写真集買ってる人に謝れ。
「つまりやっぱり1階にあると思うんだよね?」
「1階に?何処が怪しいとかあんの?」
「う~ん………よく分かんない。」
「そこまで考察しといて………」
「だって勝つ気はないからね。」
「無くても2時間暇だぞ?」
「いやいや、意外とすぐ見つかるかもだよ?」
「見つかる訳ねーだろ。そんな簡単に。60年見つかってないんだぞ?」
「なんかそんな予感がするんだよね~」
「予感ね~。そんなんで見つかる訳………」
ピコン。
「あ、ライム。」
「誰から?」
「愛梨。」
「百舌鳥先輩?どしたの?まさか進藤怪我したとか………」
「いや、一言。 ちょっと来て って」
何だかただならぬ予感を感じたのですぐさま百舌鳥先輩、進藤の元へ。
「おーい。愛梨。」
「あ、香織。それに晃太くん。ごめんね?急に呼び出して。」
「ううん。大丈夫。それよりどうしたの?進藤死んだ?」
「死んだら私も死んでるよぉ。後追ってぇ。」
「アハハ!そうか!」
「アハハ!当たり前でしょ!」
アハハじゃないんだよ。狂人2人。
「じゃあどうしたの?」
「実は………見てコレ。」
「うん?疲れた進藤がいるだけじゃん?」
「優くんの上。天井。」
「天井?」
天井を指差しそこを見ると、そこには。
「扉?」
うすーく見えるが扉が見える。人一人ギリ入れるかくらいの小さい穴が、扉があった。
「アレ。怪しくない?」
「怪しい。」
「でしょ!だから力貸して貰おうと。」
「あ~………そうゆうこと。でも。ごめん!愛梨!私たち誰の手伝いもしないって決めちゃったから……」
「決めちゃったのか……そっか……じゃあやるしかないね。優くん。」
「へ?」
「私を台にしてあそこまで飛んで?」
「え、え………」
「ちょっと待ってください。百舌鳥先輩。」
「何?大丈夫だよ。私なら。少しの重量なら耐えれる。」
「いや、ちがくて!いくら台になったとしてもあそこまで飛んでいくのは………」
3mくらいあるから。
「死んじゃいますよ。」
「私が?」
「いや。進藤が!」
流石に親友の命の危機には一声あげねば。
「台ならオレがなりますし、なんなら肩車で進藤を担ぐくらい………」
「晃太くん。めっ!それはズルだよ!違反だよ!」
「人の命がかかってるのに違反もズルもあるか!」
「あ、肩車!その手があったか!なら優くん肩車しよう!上に乗って!」
「何も分かってないっすね!?先輩!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます