第413話 夢は叶えるモノというけど叶えてもらえるなら願ってでも叶えてほしい
3階にはこの人ら。
「愛人様。」
「御前の探し方自動販売機の下の小銭取るような態勢だな?」
「京の宝石と言われてもデカさは聞いてませんから。ミクロサイズかもしれません。だから。」
「アンタは何を願うの?」
「え?そりゃもちろん愛人様の子種を頂くことですよ!」
「それは願いというか………」
「脅迫。脅しですね。私が勝ったんだから商品は私のモンだろ?って感じです!」
「お前は犯罪に片足突っ込む気か?」
もう何回か突っ込んでたけどもな?
「アリス~!」
「香織~!香織もここらへん探しに来たの?」
「私は願いはもう叶ってるから皆を見て回ってるの!」
「そうなんだ!高みの見物みたいだね!まぁ、私もこれといって願いはないんだけどね。」
ササッササッササッと忍者のように動いている忍先輩。
「忍が見つけたら1つお願いがあるって言ってたよ?」
「忍先輩が?」
「うん。またこのメンバーで今度は旅行に行きたいって。それが願いだって。」
「忍先輩…………」
「忍先輩!!そんなモノ願わなくてももうすぐ夏休み!めちゃくちゃ遊びまくりましょ!!」
忍先輩の愛を感じた後に見た景色はギリギリの手すりの上で天井の隅をつついている人物の元へ。
「愛梨!」
「香織。香織も3階?」
「いや、私たちは皆の様子を見にきただけだよ!」
「流石中だし仲間は余裕が違うね?」
「けど愛梨。お宅の人はだいぶ余裕がなさそうだけど?」
「あ、優くん?60年見つかってないってことは皆が見たいところにある、つまり天井とかそういうところにあると思って。だから優くんには。」
「結構危なくない?」
「危ないけど危ない橋渡らないと勝てない勝負もあるでしょ?」
「え?これで進藤怪我したら?」
「上手いこと記憶だけ残って男らしくならないかな?って思ってる!」
鬼だな。
「愛梨は?願いは?」
「秘密!後から話してあげるよ!絶対優勝するから!」
ニコニコ笑顔の百舌鳥先輩と汗だくの進藤。
とりあえず………
「ふぁいと………」
2階にはこの2人が。
「あ、香織に晃太。余裕やな?」
「まぁね?私は自分で夢は叶えたから。」
「その夢の手伝いしたんやから俺らに手貸してぇな?」
「いやいや。そこは平等でいきたい。」
「真面目やな~。ええけど。俺も見つけるし。見つけて夢叶えるし。」
「夢って何?」
「え?中だしセックスして出来ちゃった結婚しますって心音の親に言うこと。」
「絶対やめて!絶対やめて!親はまだ絶対に早いから!」
「中だしセックスは早くないのか?その言い方だと。」
「それも早い!早すぎるから!」
飛ばすな………全員夢。
忍先輩を見習ってほしいわ。
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