第412話 京で人生変わるなら京で法律も変わるのか?

「晃太くんならエロ本何処隠す?」


「何で急にエロ本?」


「ベタにベッドの下とか?クローゼットの中とか?」


「俺はエロ本とかは持ってな」


「あ、そっか。前いった時に漫画の横にしれっと並んでるの見たんだっけ。私。」


「お前…………」


「エロ本というより写真集みたいな感じだったけどね。巨乳の。」


「やめよ。この話。」


「つまりだよ。この理論からいくと宝石はそんなひねった場所にはないんだよ。つまりは1階にあると私は考えるね!」


「お前のその考えを言うために俺のエロ本の話いりましたか?」


「例え話としてね。」


「いや…………納得いかないな………」


「納得しなくてもいいの!私は1階にあると信じてるけど他の人はどこ探してるか見にいこ!」



「おーい!」


「あ、センパイ!センパイ達も4階ですか?」


「一番上から見ていくの?」


「いや。やっぱり一番高いモノは一番高いところにあるでしょ?ね?乃蒼?」


「ガッテン…………」


単純な考えの雫 乃蒼だが、


「え、宝石見つけたのか?もう?」


手には透明な石が。


「クリスタルらしいよ?」


「まじかる………」


「そのクリスタルじゃないな。てかクリスタルって………」


「これで150万らしいよ?」


「150?」


「なぁに驚いてるの!センパイ!目指すは京だよ?万で満足しちゃダメダメだよ!」


「ダメダメ……」


「150万を普通に手に持ってる精神が理解出来ないわ。」


「今からもっと高いモノを触るんだから甘えたことは言えないよ!」


「言えない……言えない……」


肝が座っているというか何と言うか………怖いモンだ。


「ちなみにアンタら2人が優勝したらどんな願いをするの?」


「そりゃ1つですよ!」


「1つ……しか……ない。」


息を揃えてせーの。


「「同性での結婚の了承!」」


「それが願いかー。ふぅん。妥当なとかだな。」


「何処が妥当だ!同性の結婚?今の日本で?同性の結婚はほぼ不可能だぞ?」


「それすら叶えてくれるのが願いってモノじゃない?センパイ?」


「法律潜り抜けて願いを叶えるほどアリス先輩や黒井は力ないだろ?」


「そこを叶えてもらう。力づくでも。今北の国に冬眠中のおっさんがいるんでしょ?なら」


「その………熊さんに………京の宝石……見せつけて……やってもらう………」


「私たち真面目なんで。じゃあ。探します!では!」



「香織。」


「何?」


「人は変わるというけど変わりすぎたら怖いな。」


「何?それ?私に言ってる?」


「お前にも当然言ってるしこのコテージの中の奴ら全員に言ってるつもりだが。」

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