第317話 人は1分30秒で地獄に堕ちれる
「何分位待てばいい?」
「5分で!」
「長くない?何か隠してない?すぐ入るよ?」
「待て!待て!1分30秒でいいから!」
「そう?それでも何か隠してるみたいだけど、」
「とりあえず待っててくれ!」
「服を」
「着る………」
「お前らが裸だと俺が変に見えるだろ!だから着ろ!」
「え、まだシタいのに?」
「え、………まだして………くれる……の?」
「当たり前でしょ!恋人記念はもっと長くしないと!」
「雫……………」
「お前らの世界に入るな!とりあえず着ろ!」
「あと1分で入るから~。もうピッキング成功してるから~。」
「ほらもうあと1分だから!早く着ろよ!」
「その前に」
「ピッキング………犯罪?」
「もっと重大な犯罪を犯してるヤツがいうな!何処だ?服は?ココか?」
「ヤダ。晃太くん。変態チック~」
「下着とかで興奮する………フェチ?」
「ちげよー!」
「あと30秒。」
「ほら!あと30秒しかないじゃん!早く着ろよ!着るだけだろ!何でそれが出来ねーの?」
「だって………ベタベタするし………」
「シャワー入らないとね。」
「あ、そうだ!2人でシャワー入ってこい。それならおかしくないから!」
「聞いてた?晃太くん。」
「あ?」
「まだシタいの。シャワーしたらさめちゃうじゃん。気持ちが。」
「知るか!さめちゃうとか知るか!さめさすな!自分の力で!」
そんなんでさめる性欲じゃないだろ。
「もう入るよー。」
「もう香織くるっ。もう窓から脱出して逃げて………」
「あっ、そうだ!いい案があるよ!」
「絶対良くないから乗らない!窓からで」
「いやいや、いい案なんだって!つまり裸には裸作戦!」
「お前………まさか………」
「そう!晃太くんも脱げばいいんだよ!」
「本末転倒だろ!」
「何で?」
「何で俺が部屋に来て脱いでるんだよ?」
「3P?」
「悪化してるよな?悪化しかしてないよな?」
「とりあえず脱ぎなよ?」
「ちょっと………服引っ張るな!」
「ズボンから………攻める………」
「ちょっと両方から引っ張るな!マジでやめ………うわぁ!!」
「はい。1分30秒経ったから入るね~。はい。オープン。」
「香織!ちょっと待て………」
声も虚しく開けられる扉。
そこには雫、乃蒼の裸体と
その裸体にまるで襲われているかのように服を脱がされ上半身は裸下半身はズボンがゆるゆるの晃太の姿が………
「香織さん………違うんです。これは色々訳があって!一から十までしっかり説明するからとりあえず聞いてくれたら助かるし………頼む。その荒事にはしないで………」
その言葉を聞いてニコッと笑った香織はこちらを向いて歩いてくる。
「香織?怒ってる?怒ってる?怒ってる?大丈夫?その説明するから!その一旦俺に時間をくれ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます