第78話 校長はレア度高い。校長室はレベル高い。
校長って存在は皆さんはどう思うだろうか?大事な時に出てくる、いわばレア度の高い先生。そして生徒に関して言えば関わりの薄い先生な訳である。そんな先生が、レア度の高い先生が俺たち2人を呼んでいる。
言わば呼び出し。最悪なことを想像してしまうと………頭に過るのはさっきあった最悪な放送事故………もし校長が見ていたら、いや、見ていなくても………他の先生が告げ口でもしたら………
「どうしたの?こうたん?汗がスゴいよ?暑いの?まだ夏には早いよ?」
「まず………一つ突っ込むな?
お前は逆に何で普通に平然としてんだよ?」
「いや………だって」
「いやいやいや………あのさ……今目の前にあるの何か分かる?」
「え?校長センセの校長室でしょ?」
平然という彼女。そう目の前にあるのは校長室。今はもう放課後である。
「呼ばれたんだがら来ないとひつれいでしょ?」
「失礼な?しつれい。てか失礼って………」
「だって呼ばれたんだよ?そりゃしっかりした格好をしていかないと!」
ボタンをきっちり閉める彼女を見ながら晃太は聞いてみる。
「いや、何で呼ばれたのか分かってるか?」
「え、お昼の校内放送でしょ?」
「分かってるのかよ………で何でそれでそんなテンションでいれるんだよ?バカじゃねーの?」
「え、校内センセ………」
「あ?」
「祝福するために私たちを呼んだんでしょ?優しいよね?校長セン」
「絶対に違うから!バカじゃねーの!?」
「え?違うの?」
「違うに決まってるだろ!」
この脳ミソ蟹味噌野郎が。
「お前がいらない暴露するからだろうが!」
「それはプロデューサーに求められて…」
「ふざけんな!どこにプロデューサーがいるんだよ?」
プロデューサーは百舌鳥先輩か?彼女はただの司会だろ!
「お前があんな酷いこと言ったから………」
「え?セックス生とラブホテルとペアリングと学校のずる休みくらいじゃない?」
「充分役満だよ。充分過ぎるよ。」
どんな犯人でもこれだけ重たい証拠つきつけられたら………ごめんなさいって謝るだろ…
「じゃあ入ろうか!しつれ」
「ちょっと待て!バカ!」
「………バカは言い過ぎじゃない?」
「悪かった!悪かったから徐々に開けるの止めてくれ!」
ズィズィじゃないのよ………
「俺の決意が決まったら………」
「何分くらい?」
「………10分くらい?」
「え?私それ待つの?」
「待ってていただくとありがたいけど……」
「う~~ん………」
考える香織………
「それか明日にするか……あ、明日は休みか!じゃあ逃げて………」
ガラガラガラ!
「こんにちは~!こうたんとかおりんが来たよ~!」
勢いよく入る彼女………
あ、終わった。色々と終わった。
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