第181話 限界の果て。
あ、ジェットコースター事故った。止まって安全バーとれて垂直落下したわ。脳ミソ破壊されたかな?俺……死んだら海に流してほしいんだよね。あ、骨にして粉にしてからね?そのまま流したらただの事件現場だもんね。
粉にしてから流してほしいんだよね。
今の時代海に流すのは良くないかな?
やっぱり良くない?海を汚すことになるかな?自然破壊になるかな?
う~ん。じゃあ………
カレーに入れて皆に振る舞ってほしいな。
………え?皆に食べてもらうために美味しくトレーニングして……
「あ?」
頭の中でのオズワ○ドは姉さんの一言。
破壊力抜群のあ?で現実に引き戻された。
「お前がこーちゃんの恋人?」
「はい。恋人の雫といいます!よろしくです!」
「よろしくですじゃねーよ。お前が恋人?嘘つくのはやめろ。」
「そんな怖い言い方しないでくださいよぉ?お姉さ」
「お前のお姉さまじゃねーよ。お姉さまとか言うんじゃねーよ。ふざけんじゃねーよ。クソ野郎。」
包丁を雫の首に向けながら姉さんは話す。
だが雫の顔は笑顔だ。
「お姉さまがめちゃくちゃこーくんのことが好きなのは知ってますけど現実問題、こーくんとお姉さまは結婚出来ないじゃないですか?」
「法律とか倫理とか色んなモノとか関係ねーんだよ。私はこーちゃんを愛してる。ただそれだけ。」
「愛の形に色んなものがあるのは分かりますけど歪んだ愛は身を滅ぼしますよ?」
お前が言うか。と雫に突っ込みたかったが今のこの修羅場に晃太は入れる気がしなかった。
「姉弟でセックスしたら歪んだ赤ちゃんも出来ちゃいますし」
「それは言われてるだけだろ?私たちなら何とかなる。ね?こーちゃん?」
ギラッと睨む彼女の目は笑っているようで笑っていなかった。
「え、い、いやぁ………」
「無理矢理言わせるのは無しですよ?それに愛してるのは私ですから。ね?こーくん?」
「え、おまっ………」
ふざけんじゃねーよ。
そう言いたかったが、もう言える空気でもなかった。
「選べばいいんだよ?」
「選べばいいだけだよ?」
にじりよる2人。
「私を好きなのは知ってるよ?その愛が本物の愛だってこと知ってるからね?」
「いやいや。私、雫が好きなんだよね?こーくんは私は好かれてるのは好きなんだよね?大好きって言ってみ?言ったら終わる話だから。」
ドンドンドンドンドンドン近づく2人。
もう逃げて逃げて逃げて……
ドンっ。
壁へとぶつかる晃太。
「好きって言えば終わりだよ?」
「恋人って言えば終わりだから?」
もう頭がぐちゃぐちゃになりもうどうしようもなくなった晃太は………
「うわぁぁぁ!」
窓から二階の窓から
飛び降りた。
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