第237話 ランクアップの彼女

「てか何か玄関が騒がしくない?誰か来てるの?」


「当たり前でしょ!林間学校だから!オレ1人で来る訳ないでしょ?」


「え~、一言言う。邪魔。」


「邪魔って………アンタね………人の家に」


「アンタじゃないし姉さんだし?姉さんってせめて言わないと襲うよ?」


どういう脅しだ?


「とりあえずここは人の家………」


「コテージね?」


「いちいち細かいことはいいんだよ!そこに姉さんは勝手に入ってた。これはれっきとした犯罪だよ?不法侵入だよ?」


「こーちゃん」


「ん?」


「愛があれば全て許されるの。」


「うんな訳ないでしょ?」


「じゃあ………バレなきゃ犯罪じゃないんだよ。」


「オレにバレてるしこれから皆にもバレるから犯罪とかすんだよ。分かる?」


「え~」


いや、え~じゃないし。こっちもえ~だし。姉が犯罪犯してるこの気持ち、どういい表せば………気持ち悪い。


「とりあえず皆の前に出て。皆怖がってるから。」


「怖くないでしょ?」


「怖いわ!いきなりコテージついたら閉まってたはずの鍵が開いてて風呂場の電気がついてるんだから!」


「怪奇現象にしてはポップでしょ?」


「何処がポップだよ!ちょっと頭のおかしい泥棒かと皆思ってたんだから。てか感謝してよね?オレが行くって言わなかったら金属バット持ったうちの特攻隊長が行くところだったんだから。」


「こんな美人、金属バットで殴れないから大丈夫だよ!」


「いや、彼女持ちだから関係ないと思うけど………とりあえず服着て?服着て皆の前に出て。安心とか出来るか分からないけど。」


「え~。めんど~。」


「いや、姉さんが全面的にしたことでしょ?」


「だからサプライズだって?」


「こんな犯罪染みたサプライズ、サプライズって言えないから!とりあえず服着て!」


他人のコテージに勝手に入り勝手に風呂に入って待ち構えるサプライズ、何処がサプライズ?何処が嬉しい?怖いだけだから!てか、正確に言えば心音姉さんは林間学校に来ない人だから。その時点でおかしいから。おかしいからね?


「はいはい。分かりましたよ~。服ね~。じゃあまずブラとって~。」


「自分で取れよ………」


「取って~。その黒のヒラヒラのついただいぶ攻めた私の勝負した」


「余計なことは言わないでいいですから。」


はい、っとブラを渡す晃太。だが取らない心音。


「はい。渡してるけど?」


「何カップでしょう!」


「は?」


「私は何カップでしょう!」


「知らないんだけど………」


「答えるまで着ません!」


「え~………」


めんどくさ。


「う~ん。G」


「ブー。」


「H」


「ブー。」


「え?Hとか言ってなかった?」


「ブーブーブー」


「え?I?」


「ブー!」


「…………J」


「ピンポン!ピンポン!ピンポン!正解!」


ブラには確かにJカップと書かれていた……


「前吸ったり揉んでくれたりしてくれたじゃん!それで、サイズ、アップした!どう?嬉しい?」


「……………」


姉のそーゆうの聞きたくない。聞きたくない。

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