第398話 サブキャラでも活躍出来るシーンはいづれくる、はず。
「あ」
「あ」
夕食前ということもあり今まで避けれていた進藤との対面が…………
「……………」
「……………」
気まずい!こう何だろう。こっちに確固たる記憶があればしっかり謝れるんだがその記憶がない以上どうすることも………
「……………」
「……………あのさ…しんど」
「あ、晃太くんじゃないですか!」
「も、百舌鳥先輩………」
「もう!もっと馴れ馴れしくいきましょ?愛梨でいいですよぉ」
「え、それはちょっと………」
「だって私たちのHEROだからね!ね?優くん!」
「ひ、ヒーロー?」
「そうだよ!この優くんが情けないことありゃしない。まぁそんなとこも愛するけどぉそんなナヨナヨ優くんの代わりにあの鬼虎に思いっきり殴りこんでくれたじゃん!」
「殴りこんで………はないと思いますけど。多分。」
「引っ掻いてはいたよね!」
香織の補足がとても怖い。だってヤッちゃってるモノ。
「だから代わりに優くんの代わりにあの気持ち悪い鬼虎に思いっきりお灸を据えたんだから最高だよ!」
「あの……何か2人が百舌鳥先輩を取り合うみたいな………」
「あ~。いづれは起きるね。でも大丈夫!優くんが決めてくれるよ!サブキャラでもいいシーンはつくるモンだから!」
「自分の彼氏をサブキャラ………」
「でもそうでしょ?今私たちカップルが2人に勝ってるところって赤ちゃんが出来てるかもしれないってとこでしょ?」
「充分過ぎません?その勝ち点。」
ブザービートスリーポイント逆転シュートくらい充分過ぎない?
「まぁでもその勝ち点も今日で終わりかな?」
「はい?」
「香織から聞いたよ?今からセックスするんでしょ?」
「…………ちなみに何故知って」
「ライムで」
てへ!じゃないのよ。香織さん。
「嫌、うちらはまだまだ健全ですよ?ゴムアリで………」
「え、ゴムなし12時間コースって聞いたよ?」
香織を見る。
だから、てへ!じゃないって。
「いや、いくら何でも無理ですよ。そんなことしませんよ………」
「あ、でも香織いわく
絶対に逃げられない空間をつくるから大丈夫だって。」
「……………」
コイツ何するつもりだ?
「それに秘策もあるらしいよ?」
「秘策?」
「そ。それじゃあたくさん夕食食べて力つけていこうね!行くよ!優くん!」
飼い犬のように連れていかれる進藤。
アイツもう喋ってなかったぞ。
「私たちも行こうか」
「お前………何考えて………」
「晃太くん。」
「あ?」
「いい夜にしようね!2人で!」
そう言って食卓へ向かう香織。
いい夜って…………何か寒気しかしないんだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます