第348話 確率少ないんだからちょっとでも確率あげようと努力するのが弟の役目

意を決した晃太が挙手しようとした、その時


「はい!」


ピーンと伸ばす手の正体は………


「あ、香織様。心音に対しての情報ありますか?知ってますか?」


「う~ん。まぁ、ちょっとだけ!聞いたことがあるんだよ。」


「では。どうぞ。」


「はい!え~、心音さんはいやお姉さんは晃太くんと一緒に生活するのがあまりに晃太くんの性を乱すといって半ば強引に独り暮らしをさせられていた!」


「お~。一発目からヤバいのきましたね。」


「何で………アンタが…………」


「親友時代の晃太くんから聞いたんです。」


「こう」


「ごめん!」


「早っ。」


「ごめん!だけどまだ言っておくはごめん!」


「何何?」


「もう絶対言わないと終わらないからいっぱい言うけど我慢してね?」


「ちょ、晃太!?」


「でも昔の話だし今は寛大な黒井さんいるから大丈夫だよ。」


「ちょ、待って………」


「黒井さん。いきますよ。」


「おう。いつでも!」


スゥーっと息を吸った晃太はもう一度意を決した。そして


「うちの姉、心音について。

まず俺のことを性的に意識したのが小学一年の時。その時から貞操の危機にいました。お風呂はずっと断っていましたが最近、ついこの間も一緒に入ってお、おっぱ………胸を吸わされました。もちろん好きな子が出来ないように手をまわしてたらしく、これは嘘かも知れないのでちょっとアレなんですけど…オレのことちょっと気になるなぁって女の子にうちの姉成績は良かったので先生からの信頼も厚かったのでその女の子に嘘の情報、例えば万引きしたとかそんな嘘を先生方に伝えると脅したこともあったと。」


「ふむ。嘘かも知れないなら本人に聞きましょう。どうですか?」


「どうですか?って…………」


「脅したんですか?」


「………………」


「脅したんですか?」


「小学生!小学生の話だし!私は中学だったかな?小中一貫だったから…………」


「ホントだと。」


「………………昔の、若気の至り………」


「晃太、じゃんじゃん。続けて。」


「待って!晃太ももういいじゃん!もういいじゃん!もう充分話したじゃん?だから…」


「じゃあ最後にもう1つとびきりのヤツを頂戴?」


「とびきりの…………?じゃ、じゃあ……」


「じゃあじゃなくて!晃太!」


「言わなきゃ終わらないの分かるでしょ!我慢して!とびきりの………とびきりかは分からないけど………しっかりと確定していて黒井さんにも教えるべきことは分かります。」


「何?」


「もう……お気付きかもしれないですが、うちの姉、性的にオレを意識していて性の対象がオレしかなかったので性知識がかなり欠如してます。」


「あ、それは理解してる。」


「要するに………姉、処女です。」


「……………もうイヤッ!」


イヤも何も全部事実だから仕方ないし。

心は痛むが…………仕方ない。姉をもらってくれる方なんているかいないか分からないんだから。

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