第347話 プライバシー侵害なんてクソ喰らえ

「続いての競技はこちら!教えて?皆の知らない愛する君のこと!」


パチパチ!パチパチ!

拍手好きだな………ホントに………


「こちらのコーナーはクイズというよりは知識と記憶が試されるモノとなっております。まず説明をしますね?

私たち和虎 心音含めまだまだ皆さんお付き合いのレベルが浅いですよね?ですけど、晃太と香織様はずっと親友。雫様と乃蒼様も元々親友から、アリス様と忍様に至ってはアリス様が忍様を救ったという過去があります。つまり皆さんお付き合いの期間は短いけれど一緒にいる時間は長いはずです!ということでその中で1人代表者様が出てその人に対する知ってる情報を言いあってください!もちろん嘘はナシです!そんか皆様のたくさんの情報の中から一番ビックリした一番インパクトがあった話に、その話をした人にポイントを捧げます。ね?簡単でしょ?何か質問のあるか………あ、心音。」


「プライバシーの侵害」


「え?」


「これプライバシーを大きく侵害してるよね?」


「違うよ?」


「違うくないだろ?思いっきりプライバシー侵害して………」


「あのね、心音。お付き合いしてそれを進歩させるには情報が必要なんだぜ?」


「だから?」


「これはその情報を得るためのいわば会議。会議にすぎないんだよ。」


「会議にしては議題がプライバシー侵害だけど?」


「ちょっとくらいプライバシー侵害してもいいんだよ。」


「あ、あ!今悪いこと言った!」


「じゃあ誰からいきますか?」


「あ、無視して進めようとしてる!この!バカ!」


「………初めは心音からいきましょうか。」


「え、え~!な、な、な、何で?」


「ちょっとカチンときたので。」


「自分の価値観でさばいてる!」


「じゃあ心音を囲むように丸く円になりましょうか。」


「何よ?これ?」


「魔方陣みたいだね。君は悪魔?」


「違うし!」


「ツッコミ慣れてない。やっぱりずっとボケだった証拠だね。」


「どこで判断してんの!」


「ではでは、社 心音の深いところ、深い情報について知っている方は挙手でお願いします。それではスタート!」


ジー

ジー

ジー

ジー

ジー

ジー

ジー

ジー

ジー

………………めっちゃ見られてる。めっちゃ見られてる。そう感じたのは、晃太。めっちゃ見られてる。めっちゃ圧を感じる。黒井からの圧を感じる。親族、いや姉なんだから色んな情報あるだろ?出せよ。といった感じで………

いや、あるけど。めちゃあるけど。一応プライバシーだし。

けど………………目線が、虫眼鏡なら焼けてるよ?

え、言わなきゃダメ?言わなきゃ終わらない?なら…………やるっきゃない。

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