第228話 黒ひげデスゲーム
「あ、これは!世にいう!黒ひげのおじさまに剣をグサグサと躊躇なく刺していき黒ひげのおじさまがその恐怖に耐えられなくなったらロケットのように飛んでいく、黒ひげデスゲーム!」
「いや、そんな残酷なネーミングしてませんよ?」
黒ひげデスゲームだと意味合いがまたちょっと違ってくるんじゃないか?黒ひげのおっさん達がデスゲームをする、そんな目もあてられない醜いモノに成り下がるのでは?
「そう!アリス正解!これは黒ひげデスゲーム!」
デスゲーム認めたんですけど。何故に?
「私達は皆ポッキーゲームをしたい。いや、ポッキーゲームと都合のいいこと言ってとりあえずキスがしたい。分かる?」
「わかってるよ!」
皆一斉にわかってるコールをされたのでビビった晃太。忍先輩は堂々としてるなぁ。進藤は死んでる?息は………してるな。うん。大丈夫。南 乃蒼は………黒ひげに参加するのか?見てはいるがもし当たりなら誰を選択するんだろ?それが好きな人がいるからの答えになるんじゃないかな………もしするならな?
「とりあえず剣を刺す順番だね。順番を決めないと!」
「はいはい!私!1番がいい!」
はいはい、っと手をあげたのは……
「愛梨?1番?1番がいいの?」
「うん!1番が1番いい!」
ややこしいな………ややこしい言い方してるな………
「愛梨………ちなみに私も1番がいいのよ。」
「香織も?奇遇だね?」
少し火花が散ったように見えた。
「私1番でもう刺す場所決まってるの。」
「奇遇だわ。私もなの。」
「そう?じゃあいっせーのせで指さしてみようか。」
「いいよ。いっせーのせー」
「「ここ。」」
2人が指さした先は全く同じ場所。全く同じ剣を刺す場所だった。
「あら、」
「やっぱり。」
にこやかながらもバチバチ火花たってる2人。
「一旦譲ったら?」
「私が?」
「そう。」
「なら私も愛梨、譲ったら?」
「私が?」
「そう。」
「一旦譲ったら?」
一歩も譲らない2人。
そして態勢を構える。
何故だろう。2人の背中に何か背後霊が見える………ごしごし目を擦るとそれは消えたが………
2人は覚悟、いや準備が決まったのか態勢を整える。
そして………
「「さいしょはグー!じゃんけんぽん!」」
勢いよく始まったじゃんけんは長く続く……と思いきや一撃で勝者が決まった。
その勝者は………
「やった~!!」
「ちくしょ~!!!」
ドンドンっと机を叩く敗者。
フッフッフっと胸を張る勝者。
さて、どっちがどっちか………
犠牲になるかもしれないのは進藤か、それとも……晃太か。
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