第259話 溜まるのはストレスだけではなく言葉も溜まる

「晃太くん。」


「何?」


「こーちゃん。」


「何?何?」


「こーくん。」


「何?何?何?急に?」


「愛人様はまた意味合いが違うから置いといて………どれが一番興奮する?」


「は?」


「どれが一番タツ?」


「どれもたたねーよ!」


何て質問だよ。


「え、でもさ~晃太くんさぁ~。」


「どうした?香織?」


何かフワフワした感じで香織は聞いてくる。それがまた怖い。


「その言葉を呼ばれた人のおっぱい揉んだんだよね?」


「え」


「揉んだだけじゃなく吸ったんだよね?」


「…………」


ヤバい。確実に怒ってる。というか根に持ってる。


「確かに私のおっぱいも揉んだし吸ったよね?」


「し、知らねーよ!」


ここで慌てず あー吸ってたかも、揉んでたかもとか言ってたらルートは確実に変わっていた。


「知らないんだー。私のは知らないけど、雫とお姉さんのは知ってるんだー。へー。へー。へー。」


「………………」


ヤバい………地雷をまた踏んだ。


「私前も言ったけどHなHカップだけど?挟めるし揉めるし吸えるカップだと思うんですけど?あーそうか。お姉さんは確かIカップだったっけ?おっぱい星人の晃太くんにはピッタリな大きさなのかな~。さぞかし気持ち良かったんでしょうね~。雫は確かチビだけどそこそこあったよね~。Eとか?大きすぎても形が崩れてたら汚いもんね~。それに引き換え雫のおっぱいは大きいし綺麗な美乳だったんでしょうね~。だから吸ったのかな~。揉んだのかな~。記憶があるうちに。私は所詮汚くてただデカイだけのおっぱいですから。意識がある時に吸われないし揉まれないんでしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。でしょうね~。」


「………………」


息継ぎほぼ無しでここまでの言葉を並びたてた香織…………

あの雫が暴露した吸ったり揉んだりした話は相当香織に傷を、いや、香織のプライドに傷をつけたのだろう。それがさっきの長い長い言葉に出ている。


「………………」


晃太は考える。

もう揉むこと吸うことは確定してる。逃げれない。だからこそどうやってこの不機嫌ウーマンをなだめるか………


「香織………」


「……………」


「香織ぃ…………?」


「……………」


「香織さん…………?」


「……………」


「沢 香織さーん……………」


「………………」


「……………香織様?」


「何?」


様で返事したよ。この後の心配が山積みなんだけど………


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