第144話 ここが地獄じゃあるめぇし!地獄は次にひかえてるんだよ!
いきなりのことで頭で理解することができない晃太。しかし現状息苦しいのと顔面に当たる柔らかみだけがどうなっているかをさしていた。
「綾崎…アンタ…」
「一歩でも動いてみろ!晃太くんの口に私の乳房を入れるからな!」
どんな脅し文句だよ…世界で一番気持ちのおかしい脅し文句だよ。
「くっ…卑怯な…」
だがしかし香織には効果的だったようでその場所から動けず逆に唇を噛むようになっている。
「むわむわなかなりゆなはら!」
「うん?晃太くん?どうしたの?喋りたい?なら一瞬胸退けるね?」
一瞬胸というか重石を外す彗。
「どうしたの?一体?」
「お前が何してんだよ?いきなり?」
「最後の手段だよ。これで私は全てを決めるの。」
「お前…頭ヤったか?この状況で何をどうしたら決めることができるんだよ?」
「このまま君とセックスする。」
「はぁ?」
「言ったでしょ?時間はフリータイム、無限にある。だからゆっくりでも大丈夫なんだよ?」
「お前…頭おかしい…」
「強制的に2回もセックスしてきた彼女を持つ彼氏の言い分はよく分からないなー」
そう言いながら胸をまた近づけてくる彗。
「舐めて?」
「は?」
「もしくは吸って?」
「本気で頭おかしいのか?」
「おかしくないよ。愛だよ、愛。」
「何で俺の周りには歪んだ愛しかねーんだよ。」
「知らない。けど愛されてるんだからいいじゃん?」
「ふざけんな。」
そんな愛され方望んでねーよ。
「だから…吸って?無理なら揉んで?あ、揉むのは無理か、手ふさいでるからね!」
ニコニコしているが目の奥は死んでいる。
本気で晃太とヤるまで終わる気のない目をしている。
「今日は無理だから。今日は無理。だから離」
「今日が無理ならもう一生無理だから。だから私は諦める訳にはいかないの。ほら。」
「ちょっと待て!」
ズボンとパンツをずらす彗。
「もう一回でもいい。ともかくあなたの精子を私にちょうだい?それで終わるから。」
「ふざけんな。お前言ってることのヤバさ分かるだ…」
「けど理性は正直だよ?晃太くん元気だよ。」
「…っ」
「諦めて一回だけでも私に精子ちょうだ」
その時空中から何かが降ってきた。
それは
パチパチパチパチパチパチパチパチ。
「熱!」
「熱い!」
火花を散らしながらその場所で踊るように動く。
「熱い!…うん?これ…爆竹?」
爆竹が止まったその時後ろ、晃太の後ろに人影が…それは…
「助けにきた。」
「香織…」
片手にナイフを持った香織だった。
「ナイス!香織!爆竹は…どうかと思うけどまぁ…ナイスだ!助けてく」
「勃起した?」
「え?」
「私以外で勃起したよね?」
顔が怖い…
「いや、そんなことより…助け」
「まだお仕置きが、躾が必要みたいだね?」
「し、躾?」
「解放したら私の家ね?」
「え、いや…」
「返事はYESかはい。」
「あ、は、はい…」
ここを越えても地獄なのか?
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