第30話 理由はジコジチューでいこー?

気がつくとそこは真っ白い部屋だった……

とかそんな異世界転生モノみたいなことは起こらず気がつくとそこには…………暗く閉ざされたカーテンで真っ暗な中一つのベッドがそこにはある。


「………………」


もう考える必要もない。必要もない。何故ならここは…………


「晃太くん起きた?服脱いじゃって?痛いっ!」


シャワールームの中から声が響くそいつに能天気なヤツの脳天にチョップを食らわす。

裸だ。また裸だ。もう見飽きたとかそんなレベルではないし思春期真っ盛りなのでできることなら見せないでほしいけど。コイツといる3割程度は今裸の割合多いからな?


「お前…………説明しろっ…………」


「ここはラブホテル!」


「説明が短すぎるんだよ!もっとしっかり事の始まりから!」


「え~?」


「え~、じゃねーよ!お前の仕業だろ?全部コレ!」


「そんなことないし!」


「じゃあそう思えるなら説明してみろ!一から!」


「よぉし~!分かったぞぉ~!」


肩をグルングルン回しながらヤル気満々の彼女。


「ヤル気はいいから口を動かせ。どうしてこうなった?」


「え~とね~?まず。

晃太くんが私の手作りハンバーグ食べてくれたじゃん?」


「あれをハンバーグと呼ぶな。未確認生命体だから。」


「でその後酷いことに晃太くん吐こうとしたでしょ?」


「吐くだろ?そんな劇物!」


「吐くといいながらミネラルウォーターとかがぶ飲みしててちょっと意味不明だったけど。」


「お前に意味不明扱いされる筋合いはない!」


フフッじゃねーよ!笑うな。嘲笑すんな?


「でミネラルウォーターを飲み干した晃太くんは次はコーラに目をつけたんだよ!そしてそれを飲んだ。そして今に至る。何故今に至るか分かる?」


「わからないから聞いて」


「コーラに予め睡眠薬をいれておいたの!」


「一口飲んだのはいれたことを隠すカモフラージュ。演技上手いでしょ?」


「睡眠………薬?」


「晃太くんただでさえ昨日から寝てないからすぐに効くかな~と思ったらまぁ、びっくり。すぐ効くんだもん!びっくりだよ!」


コイツはニコニコと何を言ってる?


「わざわざホテルが近い公園で良かったよ。晃太くん担ぐの流石に骨が折れたよ!」


「…………………」


「どう?これが真実てか事実てか現実!どう?今の気持ち?」


「気持ち?いや、お前バカだろ。って気持ちしかないけど?」


「酷い!愛のためだけにヤってるのに!」


「性欲が勝ってるだろ。この野郎。」


「にしし!」


麦わらの海賊か。笑いかたが。


「ともかく来ちゃったモノは仕方ないし時間まで有意義に過ごそう!あ、そうだ!私このスイーツ盛り合わせってヤツ食べたい!食べない?一緒に?」


「あ~もうご勝手にどうぞ……………」


頭が痛いのは薬のせいか?この奇人のせいか?う~ん?右者!ってこーゆー時は前者か後者か………ハハハ………あ~、疲れた。


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