第247話 夢の話を現実に。それには運も努力もいる。

蹂躙。

まぁ、言ってみればぐちゃぐちゃにされること。めちゃくちゃにされること。森の木ならぐちゃぐちゃに切り倒して切り倒して何も無い更地にされること。結構大雑把に言えばそんな感じ。

それが

さっき口の中で行われていた。


「ご馳走でした!」


「……………あのさ」


「何?」


「水くれない?」


「水ね!吸ったもんね!私いっぱい!」


「そこは言わなくていいから。」


とりあえず投げられた水を開け飲む。

飲む。飲む。飲む。

すぐ空になった。


「あのさ……………」


「何?」


「今度はカフェオレくれない?」


「カフェオレね!甘さも私吸ったからね!」


「もう意味が分からんけど……」


投げられたカフェオレを飲む。

飲む。飲む。飲む。

すぐに空になった。というかさっきより喉が渇いている気がするのは何故だ?


「あのさ………」


「何?何?」


「サイダーとって?」


「青春の味!晃太くんの味だよね!」


「意味を理解しようともうしないから。」


投げられたサイダーをまた飲む。

てか投げんな。どうすんだ。噴いたら。

噴かなかったけども。

とりあえず空けて

飲む。飲む。飲む。飲む。飲む。


「ぷぱぁ……………これだ。」


「これでしょ!晃太くんの味はサイダーだからね!サイダーが効くんだよ!」


理屈はマジで意味不明だがとりあえず喉が復活したので良しとしよう。

復活までに水とカフェオレとサイダーの3本計1500mlが腹に入ったが。何故か腹は重くない。それは何故か蹂躙されたから。だよね。


「よしっ!気分爽快!作戦会議するよ!」


「オレの気分はあまり良くないのだが?」


「私が良ければ晃太くんもいいんだよ。」


「何その、パンがなければお菓子を食べればいいみたいな理論………」


いや、違うか。いや、あってるか。いや、間違ってるな。いや、あ~めんどくさい!


「とりあえず作戦会議をごちゃごちゃ言う前に始めるよ!」


「ごちゃごちゃやってたのはテメェだろうが。」


「とりあえず何から始める?」


もう完全無視で行くんだな?もうその気ならその気でいいわ。


「何からとは?」


「進藤、愛梨の進展、アリス、忍のセックスへの第一歩。」


「ちょっと待て。進藤と百舌鳥先輩の進展はぼんやり聞いてたけど………アリス先輩と忍先輩のセックス?」


「うん!」


「いや、うんじゃなくて無理だろ。何を目標にしてんだよ?」


「まぁ目標だから一旦は黙ってきいて?」


「黙ってきいてって………」


「あとは私と晃太くんの彼女彼氏を明確にすること!綾崎や雫やお姉さんなどの魔の手から晃太くんを防ぐためにやるんだよ!」


「……………」


改めて聞いても全部夢の話みたいだな。


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