第246話 頭の使い方が根本的に悪い。
「え~っと、GPSは私が作ったんです。私プロムラミング得意なんだぁ!成績高いのよ?」
「お前が成績いいのは知ってるけどさ……」
学力優秀なのは確かに知ってるし、香織がちょっとランク落としてこの高校に来たのも知ってる。
晃太くんと同じじゃないと死ぬっ!
とまだ親友だった頃に軽い脅迫にあって晃太が選んだ高校に無理矢理入ってきたのだ。
ちなみに晃太にとってこの高校は少しランク高めの高校、のはずだった………のだが今考えればこの高校に来なければ色んな変人狂人に会わずに済んだのでは?と思う。
あの数年前もう少し勉強しとけば良かったかもな……………これが勉強の後悔というヤツか。よく大人が言うヤツだな。
…………まぁでも今まで出会った変人狂人を避けたところで一番の変人狂人には絶対逃げれなかったのだけど………
「ん?どうしたの?じーっと見つめて?まさか………んっ。」
「何で目つぶるの?」
「え?キスでしょ?」
「は?」
「はい。キスどうぞ。」
「イヤしないけど?」
「イヤイヤ。」
「イヤイヤじゃなくて……」
「イヤイヤイヤイヤ」
「イヤイヤイヤイヤじゃなくて……」
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ」
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤじゃなく」
「私めっちゃ我慢してたのだけど?」
「はい?」
「私。お姉さんの前で彼女って言わなかったんだけどぉ?雫のバカは言ってたけど!」
「言ってたな…………」
「けど私は言わなかった!口が裂けても口がさけるチーズになっても言わなかった!私は心に思いっきり弾丸を撃たれたみたいな衝撃をうけながら堪えて堪えて堪えて我慢して我慢して我慢して………彼女って言わなかった!」
「あ、はい。そうっすね………言わなかったっすね………」
顔面近い。てか圧強い。圧強い。オーラが出てるぞ?
「だからアメが欲しい。」
「アメ?飴ね。飴ならあるけど………ほらレモンの飴……」
「ふざけてると襲うよ?」
「……………」
なんちゅう脅迫だよ。てかその脅迫何回目だよ?
「アメはアメでもアメとムチのアメ。アメ。アメ。アメ。飴ではあるけどもっと甘い甘いモノだからね!」
「もっと甘いって…………」
「キスはこの世で一番甘い。」
「意味が分からん。」
「とりあえずキスをしろ。じゃないと作戦会議も出来ないし。私は一生動かない。」
「何で銅像宣言すんの?」
「岩宣言だよ。」
もっと重いし邪魔じゃねーか。
「わかったよ………キスをすればい」
「いただきま~す!」
あの有名な3世のダイブみたいに勢いよく突っ込んできた香織に唇を奪われ…………
「お前………ちょ…………」
晃太の言葉は届かず口を蹂躙された。
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