第365話 頭がおかしいのは自分自身で折り紙つき

「え?何言ってるの?アンタら?え?セックスした?中だしで?ゴム無しで?2人とも?」


「はい」

「はい」


「ば、バカじゃないの!?後先考えず突っ走って……」


「でも、カップルが5組いる中で2組がヤッてるんだから別にそこまでおかしくはないのでは?」


「いや!おかしいし!まずヤバいよ!」


「あの~?」


雫がニョロニョロっと手を挙げる。


「何?」


「私たちももうヤッてます。」


「は?」


「まぁ、女子同士なんで言うか躊躇ったんですけど~。」

「女子同士………とか………関係ない」

「まぁ、その通りで関係ないかな~って。あ、あと私たちもゴムは無しですしゴムいらないですし出来ることなら赤ちゃん欲しいですね!」

「誰か………精子………頂戴………」

「あ、晃太くんでいいよ!晃太くんで!」

「ダメ!晃太くんの精子は私のモノ。私だけのモノ!」

「何言ってるのかな?愛人様の精子は私のモノでもあるんだから?」

「あ?」

「あ?」

「はいはい!私も忍と少しずつ重ねていって高校卒業くらいには赤ちゃんが出来るくらいにしたいなーって忍と言ってるよ?」


皆それぞれの理論を夢をぶつける中でポカンと唖然の様子の心音。

そこに香織がツッコミを入れる。


「あのですね。何故か唖然している様子ですが、心音さん。貴女も元々こっち側の人間じゃないですか?」


「へ?こっち側の人間?」


「自分の弟を性的な目で見て家から出されるように摘まみ出されてその後も暴走は続き自分のおっぱいを弟に舐めさせあろうことかその後夜這いをかけた、貴女がひいたり出来る立場にいますか?いや、いませんよね?」


「う、う………」


心音何も言えず。だってホントだから。ホントに起こした出来事だから。


「だからその昔のお姉さまの理論でいくと、晃太くんを黒井さんに書き換えると、もうおっぱい吸わせてもいいことになりますよ?もう夜這いかけてもいいことになりますよ?」


「ならない。ならない。ならない。」


「何でですか?」


「何で………」


「理由は?」


「理由………理由……理由………理由とか関係ないから!」


「うん?」


「その時はその時。今は今!それが人生だよ!」


「そうやって逃げるんですね?」


「逃げて………」


「逃げてますよ。しっかり。」


「てか………ていうか!ここにいる奴らが皆頭おかしいだけだし!これが一般じゃない……」


「そうですよ?」

「へ?」


「私たちは」

「愛に生きて」

「愛に溺れた」

「頭のおかしい……」

「恋に生きる」

「女子軍団、なんですから。」

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