第491話 やっと始まるラストバトル。何だかんだでラストはアツイモノ

「あ、すっかり忘れたわ。」

「私もです!」

「私も………」

「私も。」

「あ、私は覚えてたけどね?」


「じゃあお前はちゃんと舵きれや。」


「いや~晃太くんが褒められてるところ見てたら何だか満足、いや満腹になってきてさ!だから!」


「お前には舵は任さん。」


「あ、舵はかじでも家事は任せてね!ハンバーグの作り方も教えてあげるから!」


「嫌なキズを掘り返すな。てかさっさと姉さんと母さんにマイクを渡せ。」


「あーい。」


「お前が仕切ってただろ?最後まで仕切れよ。」


「あ、私のルールでいいの?」


「大体ルールをまだしっかり理解してねーよ。」


それに30分以上歌わされてこちとら頭回ってないのよ。


「じゃあ改めてルール確認です!勝負は1人5曲!5曲の合計点でジャッジします!あ、晃太センパイの場合………え~と…………大体500点くらいの点数に………」


「適当にすんな!俺は全部100とってないからな?」


「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」


「しっかりしろ。ジャッジ。」


「ま、ともかく合計点で競います!そしてこれも重要。歌はどんなジャンルでもオッケー!J-POPにK-pop、ラップにアニソン、ヘビメタに演歌に………なんだ?」


「知らねーよ。」


「とりあえず何でもアリのルールなので悩んで決めてください!あ、得点はしっかりと乃蒼が」


「かくよ…………」


「なので準備が良ければ始めますけど大丈夫ですか?」


「待ちくたびれた」

「さっさとやろう」


ギラギラの目を2人している。やろうが殺ろうに聞こえるのは晃太だけか?


「ではでは先行後攻のじゃんけんを!」


「「さいしょはぐー。じゃんけん、ポイ!」」


「あ、1発で決まりましたね!では心音さん。先行後攻どっちいきますか?」


「後攻で。」


「ではお母様先行、お姉さま後攻でいきます。」


2人の目がマジだ。


「ではではバトルスタート!ではお母様、先行なので何を歌うか選んでください!」


「俺ちょっとドリンク取ってくる。」


「じゃあ私も行こうかな。」


「あ、ではセンパイ方全員分のドリンクのおかわりお願いします。」


「乃蒼は………コーラと………オレンジ……混ぜたやつ………」


「何でそんな邪魔くさいこと。」


「いま………真剣勝負………私………動けない………」


「だから取ってこいと。」


「あ、私はめんどくさいからです!」


「お前のだけ持ってこないぞ?マジで。」


「まぁまぁ晃太くんとりあえず行こ。私も手伝うからさ。」


「手伝うって……おい。香織!押すなよ!押すなって!」

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