第307話 コイツロクな死にかたしないなって言われる人の死にかたって大体どんなの何だろう?

「こちらコードネーム フローラルそちらの様子はどうだ?」


「……………」


「現在3階から4階の階段を登るところ…OK。異常無し。」


「ここから見えるに明かりが見えるのは1つのみを確認。そこに迎い私たちは向かう。油断するなよ?……………コードネーム コーどうした?コードネームコー、応答しろ。コードネームコー応答せよ。コードネームコー!応答せよっ!」


「うるせぇよ。」


「痛っ。」


コードネームフローラルではなく香織の頭をフルスイングで叩く晃太。


「もう!遊び心がないね!コーは!」


「遊び心とかじゃねーよ。結構我慢したぞ?ツッコミを。けど一向にやめねーから。」


「当たり前じゃん!コードネームすら言ってくれないのに!」


「コードネームにも文句あるわ。なんだよ?お前はフローラルで俺はコー?」


「だって晃太とか英語ないから。」


「もっと他の名前で手を打てよ?例えばドラゴンとか?」


「ダサ」


「例えばって言ったよな?」


「晃太はドラゴンよりウインナーだよ。」


「何の話してんの?」


「え、チン」


「聞いたオレが悪かったわ。」


コイツの話の最終落下地点全部シモにいくのやめてくれないかな?


「てかそんなことより早く行くんじゃねーの?明かりのついてる部屋に。」


「あ、そうだった!うっかり!ゆっくりしてた!」


「さっさと終わって寝ようぜ?まだ1日目だぞ?」


「え、寝ないよ?徹夜で私の部屋に来てね?」


「…………何で?」


「今日セックスする予定だったけどあばら治りきってない人とは出来ないから私の部屋でどんなセックスをするか会議するんだよ!」


「参加は自由?」


「義務!」


あ~、寝たい!疲れた!


「まぁ、とりあえず部屋の前まで行こうか。」


馴れた様子で抜き足差し脚する彼女。何処で馴れたのかはもうツッコミが増えそうだから止めよう。


「お!この部屋心音さんの部屋だよ!」


「何で分かるん?」


「だって香水の香りが心音さんと一緒だから。」


「地頭はいいんだよなー。コイツ………」


あとは使い方よな………


「てかこの距離では聞こえないだろ?聞こえないならいても意味ないだろ?だから帰」


「テレテレテレ~と~ちょ~う~き~」


「悪質猫がたロボットやめろ。」


声を寄せるな。ポーズを真似るな。子供が泣く。子供に見せられねぇ。

何を盗聴機を普通にだすかね?


「よしっ!盗聴しよう!」


「待て。立派な犯罪。」


「晃太くんは心音さんの弟。つまりこれは聞いても家族の会話聞いてるだけ。犯罪には」


「あるから!」


「じゃあ私だけ聞いてもいい?」


「オレ警察かけてもいい?」


「私たちペアだよね?もう盗聴機がある時点で晃太くんも立派な犯罪者だよ?」


「……………」


「諦めて聞こ?」


渡された盗聴機を手にしながらコイツロクな死にかたしないなと思った晃太だった。

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